Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2012年2月29日水曜日

雪降る東京


朝目覚めると、東京では珍しいくらい激しい降雪が窓から見えました。
もう3月に入ろうというのに、お天道さまは何をお考えなのだか。
夜になれば、氷雪に変わるのかしら。
大学生ブログ選手権

2012年2月27日月曜日

LESLIE KEE写真展、そして『ドラゴン・タトゥーの女』


今日が最終日だったそうですが、レスリー・キーさんの写真展に行って来ました。
出口のところに特設の撮影ブースがあって、入場者みなが写真を撮れ、即座に写真がFacebookにアップされるという仕組みもありました。
リアル連動型PRはやっぱり「巻き込み」がデジタル一辺倒とは比べ物にならない気がします。
「当事者意識」を引き出しやすいんですよね。
写真展自体もゴサゴサしていていないで、スッキリとしていて一枚一枚の写真がみやすかったです。


それから『ドラゴン・タトゥーの女』を観ました。
原作を読んだわけではないのですが、映画を観ただけで原案の壮大なスケールを垣間見た気がします。逆に約160分でここまで表現できるのが、デイヴィッド・フィンチャー監督の技量なのかもしれません。
もちろんダニエル・クレイグの渋い演技はいつもどおり光っているのですが(こんなにカッコイイおじさんいません)、比べ物にならないほどにルーニー・マーラが素晴らしかった。
もう、なんだかストーリーとかどうでも良くなるくらい、彼女が演じるリスベットっていうひとりの役、キャラに引きこまれてしまいました。
二人ともおいしそうに劇中、何度もタバコ吸うから禁煙中のぼくには辛かった。笑
フィンランドっていうロケ地もあるんでしょうが、映像のソリッドでクールな描写。個人的に北欧の景色には心惹かれてしまいやすいのかもしれません。

先日「映画『TIME』、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を立て続けに観ました」に書いた二作品、そしてドラゴン・タトゥーの女。
あえて、個人的な順位付けをするなら、こうなります。
ドラゴン・タトゥー > TIME > ものすごくうるさくて

ストーリーうんぬんももちろんですが、キャストってホント大事ですね。





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2012年2月26日日曜日

読書『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹著


いったい何度読み返したんだろう、自分でも把握できないほどに読み通した本です。
この写真のように、単行本も文庫本も両方あります。どこかに出かける時、文庫本をそっとジャケットのポケットに忍ばせるのです。
一気に最初から最後まで通読することもあれば、適当なページをバッと開き数行流し読みすることもある。
小説に限らずエッセイや紀行文も大好きですが、この本はとりわけ大好きです。
自分のライフワーク、普段の何気ない過ごし方を構想・計画する上でどれほどの影響をこの本から受けたのかわからないくらい。

フィジカルな痛みはそのまま、精神的な痛みへとつながっていくって言うのは頷けるものがあって、だから僕も走るし、ジムにも定期的に通う。
これほどまでに物質的に豊かな生活を送っていると、普段の生活で「痛み」「苦しみ」を感じる機会って自らが意図的に仕掛けない限りなかなかないですしね。

春樹さんは走ること(ラン)ともう一つ、トライアスロンをやってるそうです。
そのときに使うバイクにはこんな言葉のステッカーが貼ってあると。
"18 'til i die"
「死ぬまで18歳」でもそんなことは空想で非現実的だと自分自身で述懐しています。
「死ぬまで18歳でいるためには18歳で死ぬしかない」

もうひとつこの本で好きな言葉。
生きることのクオリティは、成績や数字や順位と 
いった固定的なものにではなく、行為そのものの中に 
流動的に内包されているのだ」

本の最後で墓碑銘を自分の言葉でつくるなら、こうしてほしいと希望を書いています。

村上春樹
作家(そしてランナー)
1949 - 20**
少なくとも最後まで歩かなかった 

いやはや、カッコイイ。



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2012年2月25日土曜日

2012年2月23日木曜日

自己啓発本としての『バガボンド』


ここのところのめり込むように、また『バガボンド』を読み漁っていました。
『スラムダンク』にしろ、『リアル』にしろ井上さんの言葉は人を引き込んでいく力が吹きこまれていて、読み始めると止まらないんです。

書店に無数に並ぶ自己啓発本を読むくらいなら、バガボンドを一気に通読したほうがよっぽど自己を見つめ直すきっかけになるのではないかと思います。
バガボンドは普通のマンガに比べて、セリフはそれほど多くないかと思います。
斬り合いのシーンなどは余計な言葉がほとんど削がれています。
あくまで剣と剣の対話。



精神を一カ所に集めて、自己の奥の奥まで進んでいく、本当に自分が求めるもの、死との交換でさえいとわないと思えるもの。
「一枚の葉にとらわれては木は見えん。一本の樹にとらわれては森は見えん。どこにも心を留めず、見るともなく全体を見る。それがどうやら『見る』ということだ」
バガボンド全体を通して、一番大好きな言葉であり、一番の僕自身の教訓かと思います。
就活している人にはこの意味が痛いほどわかるんじゃないかな。
盲目になるな。広い裾野を持て。溺れるな。
他にもたっくさん名言があります。例えば、お杉ばばあが死に際に又八郎に言うこの言葉。
「この世に強い人なんておらん。強くあろうとする人、おるのはそれだけじゃ」 
例のごとく、Naverでまとめができています。「【天下無双】バガボンドの名言集【井上雄彦】」ツイッターの名言Botもあるらしいです。@vaga_bot

週に何回かジムに行くんですが、バガボンドを読んだからなのか、自己鍛錬欲が高まった気がします。自然と一層ハードなワークアウトに自分自身を追い込んでいる気がします。たとえば、いつもより一段階ウェイトを上げてみるとか。
なんとなくジムとかに関わらず、自分自身にストイックにはなると思います。
全体を通してとても哲学的な漫画なんですよね。「我思う故に我在り」で止まらない自己探求。

自己探求といえば面白い話があります。
『ハチミツとクローバー』という漫画があります。
正確なセリフかは合ってる自信がないのですが、自分探しの旅に出るっていって自転車にまたがり、今にも旅に出そうな子に向かって
「自分探し?自分はそこにいるじゃないか」

っていうセリフ、なんだかハッとしますよね。 

そして嬉しいニュースもありました。僕もフォローしてる井上雄彦さんが、ツイッターで先日こんなことを言ってました。



首を長くして待っていたファンも多いんじゃないでしょうか。
僕も本当に楽しみで仕方ないです。






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2012年2月21日火曜日

映画『TIME』、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を立て続けに観ました


以前から観ようと思っていた映画『TIME』を観ました。洋題だと『IN TIME』だそうです。
通貨がお金ではなく、「時間」になった世界。すべての人類の成長が25歳で止まり、25歳になった途端、腕に刻印された「タイム」がゼロに向かってカウントダウンをはじめます。
その時点では皆、等しく1年持っています。つまり26歳までということです。
通貨は「時間」になりましたが、「お金」と同じように取引、強奪などにより流動することもあります。自分の「タイム」を人に譲ることもできるのです。

現代社会と同じように、この「TIME」の中でも格差社会が根付いています。
それはわたしたちの世界よりも明確で、ブロックごと区画されていて、内側にいけばいくほど、富裕層が住むエリアとなります。移動自体は自由ですが、ブロックからブロックをまたぐときに関税のような通行税を払わなくてはなりません。
それはスラム出身者たちには到底支払えるようなものではなく、結局生まれた土地で息絶えるしかない、構造的な格差が固定されているのです。ようは今のわたしたちの社会と大差はそれほどないってことです。たとえば、シエラレオネの一般人が日本やアメリカに来れるでしょうか?

ストーリーとしては、ジャスティン・ティンバーレイク演じる主人公ウィルがひょんなことから、1世紀(100年)をある男から授かります。100年というと、とんでもない数字です。お金に換算するといくらなのでしょうか、検討もつきませんが。
それを資本に、富裕層の街へと深く潜り込んでいきます。
簡単に要約すると、スラムからタイムを搾取する富裕層と戦い、システムを是正しようと挑むお話です。

感想というか、思ったことは至ってシンプルで、今の世界と全く同じじゃないかと。
だって、今だって「時は金なり」で文字通り「時間」=「お金」だと思うけど。
たとえば、アルバイトなんて典型的で1時間働いた労働への対価に給与をもらっているというよりは、僕の有限な「タイム」の1時間分を支払ったことに対して、報酬を頂いているんだと思ってます。
だからTIMEの世界との違いは、「お金」っていう「時間」と等価交換できるシンボルがあるかないかの差異しかないっていうことです。
見えないけど、たしかに僕らそれぞれのタイムはゼロに向かって、チクタク秒針を進めているのは事実ですからね。


さて、立て続けに観た映画の2本目が『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。
トム・ハンクス、サンドラ・ブロックというタッグで外れはしないだろうと思って観ました。
ところが、上映してから後半部分までがとても退屈で、外した感満載だったのですが、結局ボロ泣きしていました。
主演の男の子は今作がはじめての映画出演だそうですが、とてもナチュラルで配役もドンピシャだったと思います。

ストーリーは親友のような存在だった父親を9.11テロである日突然なく少年オスカー。
そのトラウマから抜けだせずに精神も不安定な日々を送っていた。
ある日、父のクローゼットを物色していると、花瓶を割ってしまう。
その花瓶から鍵がでてくる。オスカーはそれを父から自分へのメッセージだと確信し、鍵穴をみつける旅にでる。
手掛かりは鍵が入っていた袋にあった"Black"の一文字だけ。
彼はNY中の"Black"という名前の人に会いに行き、父について、鍵穴について、尋ねることにする。

旅の中で出逢うたくさんの人達。どなりつけて門前払いする人、暖かく受け入れてくれハグしてくれる人、一緒に泣いてくれる人、祈りを捧げてくれる人。
オスカーは旅を通して、いろんな景色をみて、たくさんの人と出逢って成長していきます。
そして最後には鍵穴へとたどりつくのです。
オスカーが物語の途中で、何気なく言っていた一言が僕は印象的でした。
「人って数字よりも、文字みたいだ。物語は数字では書けないからね」

二作ともわりと良映画でした。
今週か来週には『ドラゴン・タトゥーの女』観に行きたいですね。
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2012年2月19日日曜日

2012一発目のG1、フェブラリーS



さて、2012年一発目のG1フェブラリーステークスがさきほど東京競馬場でありました。
ぼくも有馬記念ぶりに馬券を買いました。
ひさしく競馬から遠ざかってはいましたが、レース結果だけは確認していましたよ。
参考エントリー:「国民行事としての有馬記念

スマートファルコンの参戦がなかったのがやや残念でしたが、好メンバーが集いました。
芝からもスマイルジャック、グランプリボスなどが参戦。
ヤマニンキングリーは相変わらず注視。

ぼくはトランセンド、エスポワールシチーは切って、ワンダーアキュートから上記の芝からダート組へ流して買いました。
結果、ワンダーアキュート3着で外しましたが、トランセンドは予想通り掲示板外。
参考エントリー:「トランセンドは他馬を寄せ付けず、ジャパンカップダート

テスタマッタが大外一気の末脚、岩田さんも好騎乗でしたね。
それから、シルクフォーチュンはやっぱり東京が合ってる様子。

あ、あと昨日のダイヤモンドSも物凄かったですね。
重賞で単勝が200倍近くってあんまり記憶にないなあ。



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レース結果

2012年2月16日木曜日

読書『FREE- <無料>からお金を生み出す新戦略』クリス・アンダーソン著


クリス・アンダーソンの『FREE』を読みました。彼はあの『ロングテール』の著者でもあります。そして何と言っても雑誌『ワイアード』の編集長です。
経歴もなかなか面白くて、物理学の学位をとった後にバークレーで科学ジャーナリズムを学んでいるんですよね。

巻末の小林弘人さんの解説がとてもわかりやすかったので、本書の核と思われる部分のみを引用します。

「競争市場では、価格は限界費用まで落ちる」そして、「テクノロジー(除法処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用は年々ゼロに近づいている」それに加えて、アイディアからつくられるデジタル商材の開発コストも過激なまでに下がっている。多くのアイディア商材の価格は引力の法則ならぬ、フリーの万有引力に引っ張られ、それについては抵抗するよりも、むしろ活かす方法を模索せよ、ということだ。
ページ数も350p近くあり、一日ではなかなか読み終えられないのですが、読み応えはとてもあります。
なんといってもアンダーソンの機知深さ、頭の回転が尋常じゃないくらい速いことが字面から伝わっています。知識も広範に渡っていて、それを系統立ててうまく繋ぎ合わせています。知識を溜め込むのではなく、体系的に有機的にフレーム化して、状況に応じ的確に取り出して使えることが重要だと改めて気づかせてくれます。

アンダーソンは、フリーを説明するのに、行動経済学、心理学、マズローの欲求段階説、フリーの歴史から潤沢さまで、ありとあらゆる分野のアイディアを動員する。それに加えて、新しいフリーの経済圏をいちはやく体現しているモデルとして中国、ブラジルについて語り、あるいはSF小説もとりあげ、はてはフリーに対する反論にひとつずつ応えていくなど、本書はかなりのめまぐるしさだ。 
僕はやっぱりインターディシプリナリーに多角的に語れる人に惹かれるんですよね。





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2012年2月14日火曜日

キーエンスのCMはどこに向かっているのだろうか



テレビで見かけるキーエンスのCM。
向かう先が全く見えない。
何を企図しているのだろうか。

キーエンスといえば、給料がとってもいいことで有名ですよね。

(引用元:msnマネー

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僧のような春休み

Semi-Charmed Life/ Third Eye Blind


はやいもので春休みももう一ヶ月ちかく過ぎました。
大学生活の長期休みほど時間を無制限にもらえることも人生のうちにないと思います。
これを有効活用しない手はないですよね。

休みごとに何かしらの指針を考えて行動するようにしています。
いつもなら海外に行くのですが、今回は就活の日程が不透明なため、国内から離れられない状況となっています。
どうやら海外に行くことはできなさそうです。

朝は早起きして院試の勉強。
昼はジムに行ってハードにワークアウト、ランニングは10kmを目安に。
夜はアルバイト。
帰宅して、読書、ストレッチをして、なるはやの就寝。
土日は一日中バイトです。今月はしこたま稼げた気がします。
と、かなりオートメーションな休みを過ごしています。
(筋トレ>就活)になってる感は否めないですが。笑

健康にもかなり気を使っています。
朝は納豆、バナナなど軽めにしつつ、基礎代謝を高めるものを摂るようにしています。
栄養の足りない部分はマルチビタミンをはじめとしたサプリメントで補っています。
僕が栄養面で一番大切だと思っているのはタンパク質です。脂質を摂り過ぎず効率的にタンパク質を摂るには鶏肉が一番良いと思います。特に胸肉、ささみ。牛肉なら赤身。
炭水化物はなるべく避けた方がいいですが、摂るなら断然コメがいいです。
今月中に体脂肪率は8%くらいには下げたい。
タバコはやめました。
前からやめようと思えばやめられると思っていましたが、やはりなんとなくすんなりやめることができました。
一応、『禁煙セラピー』は読みましたが。





ちょっと前に英語で書いたエントリー「Gamificational Lifestyle」にも同様なことを書きましたが、自分で自分に足枷を付けていって(一気にではなく、徐々に)生活をより引き締まったものにしていく。
日を追うごとにそれが当たり前になっていくんですよね。
逆にそれをやらないと気持ち悪いみたいな。歯磨きや入浴と一緒で。
何事も習慣化が全てなんですよね。
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2012年2月13日月曜日

読書『僕は君たちに武器を配りたい』瀧本哲史著



東大法学部弁論部→東大院助手→マッキンゼーという鬼のようなキャリアを経て、京大で「起業論」を教えていらっしゃる瀧本哲史さんの著書『僕は君たちに武器を配りたい』を読みました。
この前、豊洲のららぽーとに行った時に紀伊国屋で買いました。

内容は京大の講義を本にしたものだそうで、数々の事例を横断的に検討しながら、真の資本主義社会の中でいかに行動し、いかに決断を下していくべきなのかを考えていく本です。
主な対象読者としては、就活生や新社会人たちといったところだと思います。

今月読んだ本の中では間違いなくベスト3に入るくらい面白かったです。
刺激的な言葉がずらっと並んでいて、単純に啓発されたような気がします。

イノベーションは「技術革新」ではなく「新結合」、つまり既存のものの組み合わせでしかないのだと。これはアイディア創発そのものですよね。
突飛なゼロからのアイディアなんて、ほぼなくて、いかに独創的な「組み合わせ」ができるのか。

いやはや、面白かった。



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2012年2月12日日曜日

2012年2月9日木曜日

やっとLOST観終えました


受験期かなりハマってて、よくアメリカドラマを観てたんですが、ロストはシーズン5で止めてたんです。
んで、また一週間前くらいから観始めて、つい一昨日くらいにファイナルシーズン観終えました。

また観始めたきっかけもなんとなくTOEIC前に英語に耳を慣らしておくかくらいの軽い気持ちで。
実際見始めると止まらないので、一日ずっと観てるってこともあって断続的に英語に触れられるので効果は結構あると思います。
パソコンの無料サイトでみているので、字幕とかはないですけど、そっちのほうが個人的にはいいです。
わからない単語がでてきても
(例えば)ジャックが"appendix"にかかった。
あれ、"appendix"ってなんだっけってなったら、即座に開いてあるタブの英辞郎で調べれば「盲腸」ってわかります。
字面だけで覚えようとするよりは、コンテクストと覚えたほうが記憶定着もいいです。

制作陣のストーリー構成力には毎エピソード驚嘆します。
シーズン4~5にかけてパラレルワールド的なストーリー展開になっていくんですが、個人的に大好きなテーマなので楽しめました。

個人的にロストで好きなキャラはマイルズとリチャードです。

Miles

Richard

あ、あとラピーダスも。

Lapidus

個人的に泣き所はペニーとデズモンドの再会のシーン。
ベンが回心するシーン。
あとはチャーリーとクレアの再会かな。

ラストに関してはアメリカの宗教事情というか、背景がわかっていないと理解が難しいかもしれません。

いやいやLOSTは個人的には相当オススメです。



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2012年2月8日水曜日

映画『私の頭の中の消しゴム』


以前に一度観たことがあったと思うのですが、また改めて観返してみました。
きみに読む物語』以来の号泣をしてしまいました。
基本的にぼくは韓国映画大好きです。

「許す」とは「心に部屋をひとつ空けること」
忘れないようにしたいです。



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映画『ヤバい経済学』


世界中で話題になり、ベストセラーになった本『ヤバい経済学』の映画を観ました。
内容はこんな感じです
  • 大相撲の八百長は、過去のデータが実証している!?
  • インセンティブ効果で、高校生の成績もアップする!?
  • 名前でその人の後の運命が決まるってホント!?
  • 犯罪率と中絶の意外な関係
常識を疑う。物事を多面的に捉えてみる。





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2012年2月2日木曜日

読書『暇と退屈の倫理学』國分功一郎著

アンチクローン/ RADWIMPS


國分功一郎さんの本を読みました。
考えてみたら、ここのところ若い社会学者の方の本を読むことが多いような気がします。
10冊本を読んだなら、「面白い!」って思えるような本って1冊あるかないかっていう程度だと思うんですが、この本は間違いなく面白い方にカテゴライズされます。
 何をしてもいいのに、何もすることがない。だから、没頭したい、打ち込みたい...。でも、ほんとうに 大切なのは、自分らしく、自分だけの生き方のルールを見つけること」
と、まず帯にあります。どうやらコレが本著の問題設定だそうです。

國分さんの専門はスピノザ研究などをはじめとした哲学だそうで、この本の中でも縦横無尽に多くの哲学者たちの先行研究に言及します。
哲学に限らず、生物学・人類学・心理学、広範な学問領域をインテーディシプリナリーに行き来しながら論を深めていきます。
アインシュタインが「おばあさんに分かるように説明できなければ、当人も理解しているとは言えない」というようなことを言っていたような気がしますが、國分さんは難しい哲学概念を噛み砕いてわかりやすく説明するのがとてもうまい。

本自体も決して短くなく、内容も濃いものとなっているのですが、本文全体を貫く言葉としてウィリアム・モリスの言葉を紹介したいと思います。

「わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。生きることはバラで飾られなければならない」
こんな風に思えるのは、おそらくこの地球の上で人間だけでしょう。
動物は生きていくためにパン(肉かも草かもしれませんが)は必要でも、バラは必要ではありません。
「本能にしたがって、より長く生きながらえる。そして、生殖し、子孫を後世に繁栄させていく」これが一義的にインプットされ行動してると思われます。

しかし、人間はそれでいいでしょうか。
食事をし、排泄をし、睡眠をする。このサイクルの繰り返しで満たされるでしょうか。
そもそも「満たされる」を求めるのは人間だけなのかもしれません。

モノが溢れた飽食の時代の中にあって、身動きを取れなくなっている人々は多くいると思います。
物質的に豊かになればなるほど、精神は乖離していく。よく聞く議論です。
以前読んだ本『絶望の国の若者たち』でも展開されていた論旨だと思います。

人間も例外なく動物であると認識すると同時に、「例外的な動物」であると言うことも認識するとまた景色が違って見えるようになります。



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