2013年1月5日土曜日

映画『僕たちは世界を変えることができない。』


「わたしたちのすることは 大海のたった一滴の水に すぎないかもしれません。でも その一滴の水があつまって 大海となるのです」
というマザー・テレサの言葉。この信念に突き動かれされて、行動にでる主人公、向井理演じる甲太。 
この話は実話に基づいたものだそうで、当時医学部2年生だった葉田甲太さんがモデルとなっています。小学館からはノンフィクション書籍もでてます。


モラトリアムを享受する大学生が一度は抱くアンニュイ。
でもどれだけのひとがアクションに打って出るだろう。

ポル・ポトの独裁で傷ついた人々、いまなお多くの地雷が埋まるカンボジア。
多くの子供達が労働を余儀なくされ、満足な教育を受けれずに入る。


ぼくが実際にカンボジアを訪れた時に、"キリング・フィールド"で撮った一枚

クラブイベント、バイト、募金、あらゆる手はずを尽くして目標金額150万円の到達に向けて奔走する。

それでも感じずにはいられない、虚無感や無力感。
(カンボジアで多くの子供達に囲まれ、一ドルをせがまれる)
振り払うこともできずに、同情から渡すその一ドルが何の解決にならないことも分かっている。

どこに意味を見出すか。
「受けるよりも与えるほうが幸福である」という聖書の言葉。


生まれたところや、皮膚や目の色で、一体この僕の何が分かるというのだろう?

「僕たちは世界を変えることができない。それでもあの日、あの瞬間、僕らと子供たちが笑顔でいたことは真実だ」


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