Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer
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2014年5月26日月曜日

映画「トレインスポッティング」ダニー・ボイル監督作 96'(3回目)


出世 家族 大型テレビ 洗濯機 車 CDプレイヤー 電動カミソリ 
健康 低コレステロール 医療保険 固定金利の住宅ローン マイホーム 友達 
レジャーウェアにレジャーバッグ ローンで買う高級なスーツとベスト 単なる暇つぶしの日曜大工 ジャンクフードを食いながら見るくだらないクイズ番組
それが”豊かな人生”
だが、俺はゴメンだ 豊かな人生なんか興味ない
理由か? 理由はない ヘロインだけがある。 
高校生のときにはじめて観て、2年前にみて、今回で3回目。
よどみなく、なんとなく毎日が過ぎ去ってしまっているようなときに見返したくなる。
人生は選択であふれている。
次の選択がつぎの選択につながり、選択が立つ場所を決め、選択が人間を形成していく。

主人公のレントン。
揚げ足取りで、狡猾、だけどマヌケなシックボーイ。
根はいいヤツだけれど、周りにいいように使われ、自分を律するだけの自制心はないスパッド。
狂犬。だけどドラッグはやらないベグビー。
善良な青年、だけど失恋をきっかけに堕ちていくトミー。

観客は知らぬまに、キャラクターのだれかに自分を投影している。
だけどそのほとんどは十中八九、レントンだろう。
自分は曲がない、ほかのキャラクターみたいな角もない。
きっとみんなそう思っているだけで、そんなことはない。
ふとしたチョイスの重なりがいまの自分を形成してきた。

さいごのさいごで仲間を裏切るレントン。
一世一代の選択を下した彼が考えていたこととは。
なぜ裏切った? 
本当のところは俺がワルだからだ 
だが変わろうと思う 
これを最後に足を洗ってカタギの暮らしをする楽しみだ。 
あんたと同じ人生さ 
出世、家族、大型テレビ、洗濯機、車、CDプレーヤー、健康、低コレステロール、住宅ローン、マイホーム、おしゃれ、スーツとベスト、日曜大工、クイズ番組、公園の散歩、会社、ゴルフ、洗車、家族でクリスマス、年金、税金控除、平穏に暮らす。 
寿命を勘定しながら
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ユアン・マクレガー,ロバート・カーライル,ユエン・ブレムナー,ケリー・マクドナルド,ダニー・ボイル

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そういえばダニー・ボイルの『トランス』を劇場で見過ごしてました...。

2012年7月14日土曜日

映画『トレイン・スポッティング』


好きな映画トップ3に入るといっても過言ではない『トレイン・スポッティング』を衝動的に観返しました。最後に観た時から、もう3年くらい経ってたのかな。

人生を選べ。仕事を選べ。キャリアを選べ。家族を選べ。大型テレビを選べ。洗濯機を選べ。車を選べ、CDプレーヤーを選べ....
映画がはじまると同時に、颯爽と市街を駆け抜けていくレントン。
無限に続く選択、その連続性から共起する「人生」。

なんてファッショナブルな映画。

つくられたイメージ。
時代を超越してトレンドを追いかける若者。
繰り返される家族や友人のオーバードラマティックなイベントの数々。

ドラッグ、喧嘩、退廃、鬱、裏切り。

舞台もイイ時代のイギリス。とてつもなくクールでカッコイイ。

裸のランチ」や一連の中島らも作品を想起せずにはいられない。 

ユアン・マクレガーたまらないです。
ユアン・マクレガーといえば、高校時代に英語の授業で約半年くらいかけてシーズンすべて観た『ロング・ウェイ・ダウン』というドキュメンタリーが印象に残ってます。



バイクでひたすら世界の大陸を突き進んでいくという企画。
泥だらけになりながらも、砂漠や荒野をひた走るだけのドキュメンタリー。

いずれにしてもダニー・ボイル監督ならではの作品なんだろうなあ。
同じ系列でいくと間違い無く『ファイトクラブ』も好きですね。



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