Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2014年9月28日日曜日

負荷があって、アイディアがある


アイデアの創発性/生産性は、一定程度の負荷下に置かれているときに一段と高まるのではないでしょうか。

なんらかのクリエイティブ課題に追われているとき、頭を悩ませ、何も浮かんでこないから本を一冊手に取る。
明らかに休日になにも考えずに読んでいるときとは、違ったフレームで字面を追っていることに気づきます。
頭の何処かで課題が頭をもたげ、ヒントを探し続けている。
インプットにスイッチが入ってるんですね、意識的な。
「この切り口は、接続面を変えてやれば、こういうやり方もあるんじゃないか」
立体的に読書をするようになる。
つまり、読書の質そのものが上がるんですね。
目的意識や仮説を持って読書をしろ、というのは本当にその通りなんです。

ようは「カラーバス」と一緒です。
赤を意識して街に出ると、自分が思っていた以上に赤は街に溢れてて、赤い服を着た人や看板がやたらと目に入る。
そもそも人間が認知できる限界量は相当限られている。
ましてや情報が氾濫する中で、真に自分の中にストックされるインプットなんて極わずか。
その中で、上記のような負荷状態にある場合、集中力や視座の深みが違うので、印象/記憶に残りやすい。
加えて、何でもすぐにグーグル(検索)する癖がついた現代人は己自身で思考/発想する能力が退化しつつあるのではないか。
そうなってくると、インプットとアウトプットのバランスが重要で、インプットばかりに時間はかけていられない。
最小時間インプットで最大効果のアウトプットへつなげたいとすれば、まずは前者の質を上げることが大切になるということで、今日青山ブックセンターで購入した『情報を捨てるセンス 選ぶ技術』を明日にでも読んでみようかと。
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