Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2015年8月8日土曜日

読書『火花』又吉直樹著


話題の著を読む。(TSUTAYAスタバで...)
(なんだかんだミーハー精神というか、こういう類の数年に一度ある有名人が書いてバズった本は読んでいる気が...。水嶋ヒロ『KAGEROU』然り)
KAGEROUKAGEROU
齋藤 智裕

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えー、まず結論からいうと、断然(芥川賞をとっていることからも推察されるように)そりゃ『KAGEROU』よりは間違いなくクオリティは高いです。
それはもう語彙や筆致から数ページめくるだけで分かる。

先日放送されていた「情熱大陸」の芥川賞受賞までを密着した又吉さんの回でも強く感じたように、どこまでも内省的な性格が直球で主人公に投影(おそらく又吉さんご本人?)されていた気がします。
どちらかというと僕も思索的な人間なので、共感できる部分も。
評価が分かれているのは、誤解を恐れず単純にいえば、いわゆる暗い人には受けそうな本。
プロットの本筋とは関係ないかもですが、個人的に痛いほど分かって、思わずメモしてしまった言葉。
神谷さんの淀みなく流れるような喋りを聞いていると、自分が早く話せないことに苛立つ時があった。頭の中には膨大なイメージが渦巻いているのに、それを取り出そうとすると言葉は液体のように崩れ落ちて捉まえることが出来ない。
火花火花
又吉 直樹

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