Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2012年2月23日木曜日

自己啓発本としての『バガボンド』


ここのところのめり込むように、また『バガボンド』を読み漁っていました。
『スラムダンク』にしろ、『リアル』にしろ井上さんの言葉は人を引き込んでいく力が吹きこまれていて、読み始めると止まらないんです。

書店に無数に並ぶ自己啓発本を読むくらいなら、バガボンドを一気に通読したほうがよっぽど自己を見つめ直すきっかけになるのではないかと思います。
バガボンドは普通のマンガに比べて、セリフはそれほど多くないかと思います。
斬り合いのシーンなどは余計な言葉がほとんど削がれています。
あくまで剣と剣の対話。



精神を一カ所に集めて、自己の奥の奥まで進んでいく、本当に自分が求めるもの、死との交換でさえいとわないと思えるもの。
「一枚の葉にとらわれては木は見えん。一本の樹にとらわれては森は見えん。どこにも心を留めず、見るともなく全体を見る。それがどうやら『見る』ということだ」
バガボンド全体を通して、一番大好きな言葉であり、一番の僕自身の教訓かと思います。
就活している人にはこの意味が痛いほどわかるんじゃないかな。
盲目になるな。広い裾野を持て。溺れるな。
他にもたっくさん名言があります。例えば、お杉ばばあが死に際に又八郎に言うこの言葉。
「この世に強い人なんておらん。強くあろうとする人、おるのはそれだけじゃ」 
例のごとく、Naverでまとめができています。「【天下無双】バガボンドの名言集【井上雄彦】」ツイッターの名言Botもあるらしいです。@vaga_bot

週に何回かジムに行くんですが、バガボンドを読んだからなのか、自己鍛錬欲が高まった気がします。自然と一層ハードなワークアウトに自分自身を追い込んでいる気がします。たとえば、いつもより一段階ウェイトを上げてみるとか。
なんとなくジムとかに関わらず、自分自身にストイックにはなると思います。
全体を通してとても哲学的な漫画なんですよね。「我思う故に我在り」で止まらない自己探求。

自己探求といえば面白い話があります。
『ハチミツとクローバー』という漫画があります。
正確なセリフかは合ってる自信がないのですが、自分探しの旅に出るっていって自転車にまたがり、今にも旅に出そうな子に向かって
「自分探し?自分はそこにいるじゃないか」

っていうセリフ、なんだかハッとしますよね。 

そして嬉しいニュースもありました。僕もフォローしてる井上雄彦さんが、ツイッターで先日こんなことを言ってました。



首を長くして待っていたファンも多いんじゃないでしょうか。
僕も本当に楽しみで仕方ないです。






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