Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2012年2月26日日曜日

読書『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹著


いったい何度読み返したんだろう、自分でも把握できないほどに読み通した本です。
この写真のように、単行本も文庫本も両方あります。どこかに出かける時、文庫本をそっとジャケットのポケットに忍ばせるのです。
一気に最初から最後まで通読することもあれば、適当なページをバッと開き数行流し読みすることもある。
小説に限らずエッセイや紀行文も大好きですが、この本はとりわけ大好きです。
自分のライフワーク、普段の何気ない過ごし方を構想・計画する上でどれほどの影響をこの本から受けたのかわからないくらい。

フィジカルな痛みはそのまま、精神的な痛みへとつながっていくって言うのは頷けるものがあって、だから僕も走るし、ジムにも定期的に通う。
これほどまでに物質的に豊かな生活を送っていると、普段の生活で「痛み」「苦しみ」を感じる機会って自らが意図的に仕掛けない限りなかなかないですしね。

春樹さんは走ること(ラン)ともう一つ、トライアスロンをやってるそうです。
そのときに使うバイクにはこんな言葉のステッカーが貼ってあると。
"18 'til i die"
「死ぬまで18歳」でもそんなことは空想で非現実的だと自分自身で述懐しています。
「死ぬまで18歳でいるためには18歳で死ぬしかない」

もうひとつこの本で好きな言葉。
生きることのクオリティは、成績や数字や順位と 
いった固定的なものにではなく、行為そのものの中に 
流動的に内包されているのだ」

本の最後で墓碑銘を自分の言葉でつくるなら、こうしてほしいと希望を書いています。

村上春樹
作家(そしてランナー)
1949 - 20**
少なくとも最後まで歩かなかった 

いやはや、カッコイイ。



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