Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer
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2013年10月21日月曜日

読書『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』戸塚隆将著

世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?

たしかAmazonでKindleの半額セールをやっているときに、買いだめしておいた本の一冊。
電車を待つ間の細切れの時間にKindleのiPhoneアプリで読了。
この手の軽目のビジネス本は、椅子に座って思考を働かせながら集中して読むよりは、こうやって細かな空き時間にパラっと、サラッと読むのが良いと思う。

ビジネス書や啓発本の類は、それを読むことが目的化してしまうのが一番怖い。
だいたいにおいて、200Pくらいで1行くらいしか参考になるところはないのだけれど、その1行を見つけることができれば、それはそれで一読の価値があったということ。
ザーッと速読気味にスクリーニングして、その箇所を見つけた時にスキャニングする。
その繰り返しの蓄積。

というわけで本書の内容を簡単に。
筆者はタイトルのごとく、世界の中でもスーパーエリートと分類される経歴の持ち主。
慶應経済を出て、新卒でゴールドマン・サックスに入社。
数年の勤務のあと、HBSへMBA留学。
修了後、マッキンゼーへ。
現在は独立し、シーネクスト・パートナーズという会社の代表。

タイトルの中で、わざわざカッコが付けられているように、この本でフォーカスされるポイントはごくごく当たり前の【基本】についてです。
ただそれをゴールドマン・サックスやマッキンゼーという超一流とされるビジネスパーソンがどのような観点でとらえているのか、実践しているのかという風にレンズが違います。

①人との「つながり」を大切にする
②「自分磨き」を一生継続する
③「日々の成果出し」に強くこだわる
④世界的な視野を常に意識する

以上の4つがその「基本」として挙げられており、一つ一つをチャプターごとに、自らの経験を織り交ぜながら詳述されています。

個人的に面白かった箇所としては、二つの会社でまったく資料作りの要諦が異なるということです。ゴールドマン・サックスでは色鮮やかに資料が作りこまれるのに対し、マッキンゼーでは最大3色という、基本的に黒と白で構成される朴訥としたレイアウトだということ。
投資銀行の世界では、グローバルなネットワークに基づく業界の最新情報、豊富な経験に基づく知見、金融分野における専門知識、フットワークの良さ等が価値の源泉です。自然な流れとして、手に取った瞬間に伝わる知識の凝縮感や短期間で情報収集とリサーチをまとめ上げた瞬発力を示す資料が求められます。一方で、戦略コンサルティングでは、過去の経験則にとらわれずにゼロベース思考で導き出した結論、派手さよりもメッセージと論理の明確さにフォーカスした資料が求められます。
ようは価値提供の源泉が違うということに起因して、資料作りにも差異が生まれているということですね。

あとは日本発のプロファクト・サービスがグローバルレベルでまだまだ不十分な理由として、2点。

①海外市場で求められるニーズを起点とし、マーケットインでモノ・サービスを届けるマーケティング力が不十分なこと。
②グローバル市場に打って出るためのコミュニケーション力が不十分なこと。

をエピローグで、挙げてらっしゃいました。

マッキンゼーにより特化ものとして、田中裕輔さんの『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』や南場智子さんの『不格好経営』。


なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?
田中 裕輔

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不格好経営―チームDeNAの挑戦不格好経営―チームDeNAの挑戦
南場 智子

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マッキンゼーの人事を長く務めた伊賀泰代さんの『採用基準』では、グローバル・マーケットにおける人材という観点を中心に書いてあります。

採用基準採用基準
伊賀 泰代

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コチラは実際的なアウトプットの話になるのですが、これまたマッキンゼー出身の安宅和人さん著の『イシューからはじめよ』は知的生産関連ものの中でも群を抜いて良書だと思います。もともと安宅さんの専門が脳神経科学ということで、アウトプット術も実証的。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人

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2013年9月2日月曜日

読書『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』田中裕輔著

なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?

「買ってから選ぶ。」靴の通販ロコンド(同じような業態でいえば、まっさきにアメリカのZapposが浮かびますね)の代表取締役の田中裕輔さん(@Yusuke_Tanaka)の『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか』をバイトの休憩中に読みました。
田中さんのキャリアパスはかなり輝かしくて、一橋経済を卒業した後、マッキンゼーに入社、途中バークレーでのMBAを挟んで、26歳で史上最年少のマネージャーに就任。
現在は上記のロコンドの代表。


本書では大学時からマッキンゼーへ至るまでの経緯、選考フローや対策、就活生にとってはOB訪問で間違いなくかじりつくであろう内容が守秘義務の範囲内で惜しげもなく開示されています。
かなり参考になります。




マッキンゼーで有名な「イシュー・アナリシス」や「インパクト志向」についても、随所で言及されており、田中さん自身の核になっているのだなーと改めて。

ツイッターなどを見ている限り、とても気さくでフランクな方。それでいてパワフル。
本書のタイトルにもなっている問いに対する答えはシンプルで、有り体にいえば「社会にインパクトを残すため」となるのでしょうが、その為の強力なトレーニングの場としてマッキンゼーほど魅力的な場もそうないというのは出身者が物語ってますね。
この辺の話は東洋経済オンラインでライフネットの岩瀬社長と田中さんの興味深い対談記事がありました。「岩瀬さん、優等生キャラは疲れませんか」それと合わせて、違った角度から現況のコンサル業界の見方を与えてくれるのが猪子さんとの対談「猪子さん、マッキンゼーは嫌いですか?」

息抜きでこの手の本を挟んでいくのは大事かなーと。
こういった細かいインスピレーションの蓄積がいざ「マインド・サーチ」をするにしても、材料になるとは思うので。