今更ながらギデンズの『社会学』を通読しました。学部生の専攻が国際政治だったこともあり、社会学の教科書をちゃんと読んだことがなかったのです。しっかりと入学前に読んでおくべきでした。改めて社会学という学問が射程にする領域の広量さに刮目するとともに、ギデンズが先鞭をつけた“構造的”な思考法。社会学的想像力を働かせて、日常で所与として意識化されないことに構造を発見し、問題を前景化させていく。本著では特にグローバル化とジェンダーに意識的に目配りしながら、22個のトピックを解説していきます。もちろん社会学が問題にする全てのイシューは網羅できるはずはないのですが、主題となっている論争を一通り鳥瞰することは可能かと思います。そういえば社会学的想像力でいえば、『社会学 ウシジマくん』が印象に残っていますね。
Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer
2015年4月19日日曜日
読書『社会学』アンソニー・ギデンズ著
今更ながらギデンズの『社会学』を通読しました。学部生の専攻が国際政治だったこともあり、社会学の教科書をちゃんと読んだことがなかったのです。しっかりと入学前に読んでおくべきでした。改めて社会学という学問が射程にする領域の広量さに刮目するとともに、ギデンズが先鞭をつけた“構造的”な思考法。社会学的想像力を働かせて、日常で所与として意識化されないことに構造を発見し、問題を前景化させていく。本著では特にグローバル化とジェンダーに意識的に目配りしながら、22個のトピックを解説していきます。もちろん社会学が問題にする全てのイシューは網羅できるはずはないのですが、主題となっている論争を一通り鳥瞰することは可能かと思います。そういえば社会学的想像力でいえば、『社会学 ウシジマくん』が印象に残っていますね。
2015年3月6日金曜日
HAY DAYから学べること
人並みにゲームは好きなのですが、なんでか昔から「牧場物語」「どうぶつの森」のようなほんわか和む系のゲームが好きです。
そんなわけで、ダラダラ「HAY DAY」も始めてから、気づいたら50Lv.に達していました。(当然、課金はしてないです)
キャッシュフローの基本が学べる
まあこれは「牧場物語」も一緒なのですが、種を得て、それを植えて、収穫したものを出荷したり、市場で売ったりして、得た資金を元に牧場設備の拡充を図るもよし、市場で不足している作物や道具を買うもよし。
「HAY DAY」の強みはそのグローバルな人気からくる、ユーザーの多さ。
常時世界中のユーザーが相互扶助体制でお互いのファームを助け合う。
コレってちょっと商社みたくもあるんですよね。
たとえば友達の船の積荷で足りない品目がある。でも自分も持ってない。とすれば別の人の牧場で買い付け、調達したものを流してあげる。
「コミュニティ」機能もあるので、こうした地道な信頼関係が後々効いてきたりします。
徹底的な効率化でアウトプットの最大化を
作物を育てる際に指数関数を利用すれば、乗数的に収穫高が増えます。
結局、どこまで自分の手を動かさずに、アウトプットを自動化させられるか。
これってビジネスの基本でもあって、労働集約的な仕事でいくらインプットを増やしても、そこになんらかの自動化の仕掛けを増やしていかない限り、効率的とは言えず磨耗していってしまうのと一緒です。いわゆる不労所得に近いですね、時間にどこまでレバレッジをかけられるか。だから限られた農地に、いくらすぐに収穫できる麦を植え続けてもそれほど意味はなくて、収穫期までは時間がかかるけど市場ではそれほど出回ってないない作物の方がどうしても市場価値は大きくなるわけです。ただのソーシャルゲームですが、冷徹に市場原理が働いてるので、付加価値をつけたものしか売れないんですね。
ここから、小学生や中学生も、なにも経済学の教科書を見ずとも、需要と供給のメカニズムが簡単に分かるわけです。
ただし、そこは「農ゲーム」というそもそもの縛りがあるので、他プレイヤーとの差別化できる部分が限られているので、意識的に差異を生み出していかないと一向にレベルが上がりません。
たとえばプライシングで違いを出します。
基本的に最大値で設定する人が多いので、既視感をズラす意味で必ず価格はズラすようにします。(たとえば98とかゾロ目とか)
詳細は需要/供給に応じて調整します。
会計の一端が見える
とはいえ漸次的に資産は増えていき、ランニングコストはかからないので、固定資産にかかるような税金もなかれば減価償却もありません。
上記でいったように限られた農地で、なにを植えるのか、なんとなく頭でROIやKPIを置きながらやると、少し頭を動かす必要があったりします。
ようはダラダラ述べてきた効率化の項目を念頭に置きながら、PDCAを回すことなんですね。
2015年3月4日水曜日
ウインターインターン一言備忘録
「サマーインターン一言備忘録」なるものを書いていたので、その後どうなった、のウインター版も備忘録を残しておこうかと。
前記事を参照すると、どうやら「和魂偉才塾」に行ってきます、で途切れているので、そこから書けばいいんですね。
インターンといえど、コンプライアンスがあるかと思われますので、内容には触れず、感想だけに留めたいと思います。
アクセンチュア「和魂偉才塾」
一ヶ月に渡る長めのインターンで、隔週で講義。
数日とか週末の二日だけの短期一気集中型が多いなかで、一ヶ月だとチームメンバー間にコミットメントに分散が生じてくるので、それをどう、それを誰がマネジメントするのかが焦点になってきます。
実務的なところでいえば、海外事例やデータをどうやってリサーチするのかとか、そのへんが勉強になりました。
(ちなみに僕が参加したのは「グローバル塾」です)
リクルートジョブズ「ウインターインターンシップ」
サマーではキャリアの考え方など全てが座学形式だったのに対し、ウインターではチームを組んでのいわゆる新規事業立案。幸い優勝することができました。
どこまで行っても”自分ごと化”できる課題じゃないと、身を削って立案はできないな、と。
リクルートホールディングス「Service Planner」
UXデザインやWebマーケなど他の職能とも迷いましたが、最後は一度実践的にリーンスタートアップを学んでみたかったというのが決め手でこのコースにしました。
実際に2週間にわたり、リーンキャンバスを元に顧客開発を学び、MVPを作るところまでの一連の流れを学ぶことができました。
以下はちょっとオマケというか1 dayもしくは週末2日間だけのものです。
Amazon 1day Internship
単純にAmazonのヘビーユーザーなので会社に行ってみたかったというのもありますが。
Amazon Studentのように、新しいサービスを30分くらいの時間で考えるというもので、短い時間でのアイデアのアウトプットが求められるのですが、夏にあらためて博報堂で学んだ発想法などが生かせたかと思います。
面白法人カヤック ショートインターンシップ
即興劇(Improvisation)を学ぶという他のインターンではまずないユニークな内容。
テーマとしては「失敗から最速で学ぶ」というようなものだったと感じています。
あらためて、ダイアローグ・イン・ザ・ダークに行きたくなりました。
GREE Camp
2日間のゲーム作りのハッカソン。
自分はプランナーで、エンジニア、デザイナーと組んでのゲーム作り。
もともとはゲーミフィケーションを学びたいという動機から。
社会問題解決のような固いテーマでも、そのプロセスにゲーミフィケーションのフレームを咬ませることで、解決が円滑になるのでは?というより、一つ自分の中に引き出しを増やしておきたいと思ったのです。
結果としては想像以上に学びが大きかったです。
ゲーム作りでは徹底的にユーザー目線が求められます。
レベルデザインをはじめ仮説のKPIなどももちろん設定はするのですが、最後はどうしても感性というか定性的な勝負になってきます。Webサービスの開発にも何にでも応用できる学びが間違いなくありました。
個人的にはゲームからゲームを発想するのではなく(やったことがなかったのが功を奏したのかもしれませんが)これまでのビズよりの思考から発想できたことが結果につながったのかと思っています。
プランナーとしてはカスタマージャーニーマップを、ユーザーの行動を時系列に分析したものに応用できて説得力を持たせることができたかなと思います。
ちなみにTinderのUIUX、スワイプ&タップの操作感をゲームに落とし込んだものが出来上がりました。
今は、Tech Lab PaakのBOOTCAMPに参加しており、忙しい3月を過ごしております。
2015年3月2日月曜日
Forever / Ykiki Beat <和訳>
何度も浮き沈み もっといい人生を考えようとしてる
太陽が沈んだら
こう言うよ
目を逸らすな
終わりが現実になるまえに引っくり返せ
大声で叫ばせてくれ
僕はこう言うよ
目を逸らすな
愛には怖れがある
君への愛には
怖れは愛?
こう言うよ
目を逸らすな
言ってもいいかな?
考えてもいいかな?
日々は過ぎ去っていく
僕は言うよ
目を逸らすな
言わせてくれ
明らかになるために言い残されたこと
だって人生は終わりに向かってる
過ぎていく偽りの日々と夜
僕らは戻れない
あの「リアルな日々」には
だから今、受け入れるのか、手放すのか
ただ君と僕だけこの争いから抜け出す
世界中に想いを馳せながら
つまずき転んでも生きようとしてる
永遠に
現代の海に圧倒され
あの世になってしまう
空の中で迷子でも見つけようとしてる
永遠に
僕らが生きるべきステージ
僕らには言われた役割がある
大声で歌おう
目を逸らすな
ケージ(檻)
僕らが生きているケージがある
僕らが生きながらえている激情がある
このゲームの中で
目を逸らすな
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ラベル:
forever,
ykiki beat,
歌詞,
和訳
2015年2月8日日曜日
『Back to the Future』PartⅠ〜Ⅲを観て―テクノロジーの自己充足と不可視性
なによりも驚いたのは、エンターテイメントとしての色褪せてなさ。
僕が生まれるよりも前に作られた作品なのに、いま見ても純粋に楽しめる。
PART1はメインのPART2の序章みたいなもので、PART3は若干取ってつけたような印象もある。
たしかに目に見える部分で(宙を浮かぶホバーボードなど)未来として描かれていた街並みにはなっていませんが、見えない部分では予想だにしなかった技術が次からつぎへと生活を一変させていきましたよね。
スマートグリッド、IoT、そもそもiPhoneなど。
あ、でも噂によればNIKEの自動靴紐締めスニーカーが実現するらしいんですよね!(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の自動靴ひも締めスニーカーをNIKEが2015年中に本当に完成させて発売することに)
そもそもテクノロジーって“自己達成予言”の最たるものというか、思いついた時点で8割方完成したみたいなもんで、あとは実現に技術が追いつくのを待つだけみたいなところですもんね。
2015年1月26日月曜日
読書『ネット社会の「正義」とは何か 集合知と新しい民主主義』西垣通著
学部生時代、政治哲学を学び、卒論も「正義」をテーマに書いた身としては読まざるをえないテーマ。
それも基礎情報学が専門の西垣先生が、あえて公共哲学で鉄板のテーマである「社会正義」について論じられる、これはそそられますね。
今著の位置づけとしては、『集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ 』の続編にあたるそうで、中心に据えられる概念としては“集合知”(wisdom of crowds)。(スロウィツキーの『「みんなの意見」は案外正しい』なども参照されてます。
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公共性の高い問題に果たして、集合知は有益なのだろうか。
上記の『みんなの意見は案外正しい』などは群衆の知恵が一個人よりも有能な解を導き出すことを多くの例を交えながら説得的に論じていると一定の評価を与えながらも、まだ読み物の域を出ていないという。
そこでやはり引き合いに出されるのが東浩紀さんの『一般意志2.0』。
今著では終始一貫して、この本が随所で批判的に検討されていく。
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他多数の批判と同様に、この本で展開される提案は技術決定論よりなのではないか、無意識の集合をアルゴリズムによって集積するとはいっても、そのアルゴリズムを組むのは人間である。テクノロジーに盲信しているのではないか、という基礎情報学の観点からの批判が加えられる。
そこで集合知の実践可能性をうかがう前に、本の前半では自由主義、功利主義、共同体主義という公共哲学のベーシックな思想潮流の整理が行われる。
筆頭テクストとなるのはかの有名なサンデルの『これからの「正義」の話をしよう』である。
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リベラル=コミュニタリアン論争という近代政治思想の分野で滔々と闘わせ続けられてきた問題も、実は両者の間に結節点を見出すことができるのではないかというのが西垣先生の主張。
自由主義の制約条件を念頭におきつつ、功利主義の効用関数にもとづいて公共的正義のあり方を検討するものである。共同体主義の共通善はそこで、人びとの道徳観にもとづく判断として、非明示的に作用することになる。とまあ全体を通じて、理系/文系問わず楽しめる内容になっているのではないでしょうか。
より深く政治思想や正義について専門知識を学びたい人にとっては、僕の学部生時代の指導教官の押村先生が著された『国際政治思想―生存・秩序・正義』がオススメです。
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2015年1月19日月曜日
ダイバージェント(異端者)の行き着くところ
戦争の後の荒廃した世界を描いた作品『ダイバージェント』(原題:Divergent)
そこでは秩序を保つため、成人した男女は、適性テストの後、5つの派閥(factions)に属し、人生を過ごすことになる。:無欲(Abnegation)、勇敢(Dauntless)、平和(Amity)、高潔(Candor)、博学(Erudite)。
主人公のベアトリスは無欲の家に生まれる。
普通、所属する派閥は適性テストの結果を踏襲することになり、その結果も生まれた家の派閥通りになるのが通例であった。
ところがベアトリスに下された結果は、どこの派閥にも適正を示さない、極めてレアな異端者(divergent)だった。
秩序を保つため、異端者は徹底的に追われ、消されることとなる。
結果的に彼女は身分を隠しつつ、勇敢の途を選ぶが、そこから博学が仕掛けるクーデターとの闘いが始まる。
世界観やプロットの設定までは良かったのだけれど、あまりにもオチが脆弱すぎて、残念...。
一見、珍しいように思える世界設定もじつはいま生きている世界とそんなに変わらないんですよね。
派閥というのも、職業や階層というふうに読み替えることもできるでしょうし、たとえば高学歴高収入の家に生まれれば、子供もそうなる蓋然性が高くなるというのは、まさしくこの作品で描かれている、無欲の家に生まれれば、その生活を所与のものと受け止め、自らも無欲になっていく。
ただ、主人公のベアトリスはそこから“異端者”という烙印を押されながらも、違う道を歩んでいく。
ラベル:
シャイリーン・ウッドリー,
テオ・ジェームズ,
ニール・バーガー,
映画
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