内田樹先生の本を。
日中などは読まないようにして、ほんとうに疲れすぎて眠れない夜だけ少しずつ読み進めました。
内田先生の本は、というか文章はたとえそれが少々難しい語彙であっても文体としては柔らかくて読んでいて心地良いんです。
それこそ読み進めながら、先生と対話しているように、頭を使って先生の設定する問いを考量しているうちに、自然と眠りに誘われていくかのような。
読んだ中で、気になった部分をいくつか抜粋。
人間というのは、ほんとうに不思議なことですが、ネガティブな条件付をされているときに、それをどう突破するか創意工夫をこらすことを通じて例外的な創造性を発揮するものなのです。
村上は作家的直感によって、「ディセントであること」が、不条理な世界を生き延びるためのさしあたり最初のディフェンスであるということを知っていま す。
欲望の充足を生態系の安定より優先的に配慮する生物、それは人間である。これらが意味するところを、根まで意識を張り巡らすように、ゆっくり咀嚼して、自分の心耳に問うてみる。簡単には答えはでないから、ゆっくりと。
すると眠りに落ちている。
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