Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2013年1月6日日曜日

映画『バベル』


多国籍映画。
特定のメイン・ステージがなく、同時進行で物語が進行していき、一点に集約・交叉(congregate)していく。
この手の複数物語が一点に終着していくストーリーは大好きなんですが、たとえば小説でいえば村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』とか高野和明さんの『ジェノサイド』もそうですよね。ただ映像化するのが非常に難しいんですが。



モロッコで旅行をする夫妻、東京で暮らす聾啞の少女とハンティング好きな父親、メキシコに息子の結婚式に出かけるベビーシッター。

世界に点在した人々がひょんなことから繋がりだし、連鎖していく。
偶有性が小爆発を繰り返し、人々の運命を翻弄する。
「魔が差した」や何の気ない行動が人を殺め、人生を劇的に歪曲する。

『バタフライ・エフェクト』よりも、より直截的な人とひととの歯車の連なり。



エンディング含め、賛否分かれそうですが、個人的にはかなりツボな映画。

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