Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer
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2015年7月10日金曜日

読書『ジャイロスコープ』伊坂幸太郎著


電車移動用に伊坂幸太郎の文庫本『ジャイロスコープ』を読む。
彼の長編はかなり読んでいるけど、短編をまとまって読むのはあまりないので新鮮。
リズムよく伏線が回収されていくお得意のスタイルは短編でこそ真骨頂を発揮するのではないか。
そしてなにより見事なのは、作品横断的にプロットが絡み合い、登場人物たちが交錯していくストーリー。
巻頭にある「ジャイロスコープ【gyroscope】」の定義の最後、
回転するコマを三つの輪で支え、自由に向きを変えられるようにした装置。応用により、物体のずれや揺れを防ぐ。また、外力を加えるとコマ独特の意外な振る舞いをすることから、転じて、輪を同じにしながら各々が驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編小説集を指す。 
いやはや、小説の醍醐味を全面に感じますね。
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伊坂 幸太郎

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2013年9月7日土曜日

映画『鍵泥棒のメソッド』内田けんじ監督作 12'


「半沢直樹」にハマったのに託つけて、"堺雅人"しばりでドラマや映画を観漁っているので、今回は昨年公開の『鍵泥棒のメソッド』。
昨年の映画賞で脚本賞を総なめにしていますね。
堺雅人さんはもちろん、個人的に大好きな俳優、香川照之さんとのダブル主演。これは観ないわけにはいかない。
そして偶然なのか、みた映画・ドラマ4作品連続で広末さんも出演しているという。

好きな俳優陣を観たかったのはもちろん、それ以上に期待していたのは綿密なプロット。
風呂屋で石鹸に足を滑らせ、ひょんなことから記憶をなくした殺人屋・山崎(香川照之)、そして売れない役者・桜井(堺雅人)。
単純に記憶がすり替わるのではなくて、あくまで桜井が意図的に身分を交換するという、現実的にまったくなくはない設定。

この映画で設定されているようなキャラクターでなくとも、人生というものは端から数奇なものですが、それがより一層色濃く表現されています。
ひょんな出会い、タイミングで人の人生なんていくようにも変化していくわけで。
とくにこの二人の身分が入れ替われることに加えて、完璧主義者で婚活中の雑誌の編集長水嶋香苗がそこに加わることで、よりプロットは複雑に絡まっていきます。

どことなく伊坂幸太郎ワールドのような香りがしたのは僕だけでしょうか。

【完全主観採点】★★★★☆


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