Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2013年9月7日土曜日

映画『鍵泥棒のメソッド』内田けんじ監督作 12'


半沢直樹」にハマったのに託つけて、"堺雅人"しばりでドラマや映画を観漁っているので、今回は昨年公開の『鍵泥棒のメソッド』。
昨年の映画賞で脚本賞を総なめにしていますね。
堺雅人さんはもちろん、個人的に大好きな俳優、香川照之さんとのダブル主演。これは観ないわけにはいかない。
そして偶然なのか、みた映画・ドラマ4作品連続で広末さんも出演しているという。

好きな俳優陣を観たかったのはもちろん、それ以上に期待していたのは綿密なプロット。
風呂屋で石鹸に足を滑らせ、ひょんなことから記憶をなくした殺人屋・山崎(香川照之)、そして売れない役者・桜井(堺雅人)。
単純に記憶がすり替わるのではなくて、あくまで桜井が意図的に身分を交換するという、現実的にまったくなくはない設定。

この映画で設定されているようなキャラクターでなくとも、人生というものは端から数奇なものですが、それがより一層色濃く表現されています。
ひょんな出会い、タイミングで人の人生なんていくようにも変化していくわけで。
とくにこの二人の身分が入れ替われることに加えて、完璧主義者で婚活中の雑誌の編集長水嶋香苗がそこに加わることで、よりプロットは複雑に絡まっていきます。

どことなく伊坂幸太郎ワールドのような香りがしたのは僕だけでしょうか。

【完全主観採点】★★★★☆


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堺雅人,香川照之,広末涼子,荒川良々,森口瑤子,内田けんじ

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