150万部を越えるベストセラーとなった山田真哉さんの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』、新風賞も受賞した今著。
新書ということもありますが、会計といっても、決算書の読み解き、簿記、会計学など裾野は広いですが、今著の位置づけとしてはそれらの門を叩く前段階の「入門の入門」といったところ。
タイトルにもなっている「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」はある一章の題で、ほかの章もこういった会計学的な日常の疑問に応答する形で成っています。
巻末には初歩的な会計用語の解説も附録してあるので、本著で会計学に挫折するということはまずないでしょう。
べつに会計士でもないんだから、「会計」なんて学ぶ必要はないと侮るなかれ。
日常で役立つちょっとした数字のレトリックのリテラシーは不可欠ではないでしょうか。
これはなんでも言えることですが、プログラミングにしても、エンジニアでなくとも、PHPやJavaの初歩が分かっているのとまったくの無知であるのとは、アイディアの導火線がまったく異なるのでは。
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