有楽町TOHOシネマズシャンテにて鑑賞。
インドに持って行った数少ない本の中の一冊Jack Kerouniacの"On the Road"、その劇場版。
インドで瞑想を終えた後、長い長い列車での移動、索漠とした時間の中、寝台に横たわりながら、読んだ一冊。
この映画も見過ごすわけにはいかなかった。
ジャック・ケルアックの自伝的小説。
ホーボーのごとく西部へと、路上から路上へと流浪を続けるサル・パラダイス。
物語のキーパーソンとなる盟友ディーン。
セックス、ドラッグ、そしてジャズ。
若者たちが日々の饗宴を繰り広げるなかで、刻々と流れていく時間。
マリファナを吸うシーンが繰り返し表象される。
きっと何かを手にするには、何かを知らず知らずに手放しているわけで。
気付いた者から離脱していく。
最後まで父親の幻影に引っ張られながら、虚無から抜け出せなかったディーン。
そんな彼が、作家という志を捨てなかったサルの旅路の果てに描いた物語の主人公となる。
【完全主観採点】★★★☆☆
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