Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2014年3月11日火曜日

読書『未来は言葉でつくられる』細田高広著


TBWA\HAKUHODOのコピーライター・細田高広さんの『未来は言葉でつくられる』を勤務の合間、休憩時間にサクッと読了。

帯の楠木建氏の推薦文「言葉でしか考えられない。考えられないことは実行できない

この類の名言の束は数知れずあって、
ジュール・ヴェルヌの
人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。
アラン・ケイの
未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ。 
もしくはウィトゲンシュタインのかの有名な
私の言語の限界が私の世界の限界を意味する。 
時代を先導してきたビジョナリーたちにとってはもはや了解事項であったわけです。 
(ぼくの思考の根底にもこの考えは強く根付いていて、このブログを書く訳もそこにあるし、Mediumに常時書き足している「言葉を手にしていく感覚」もその糸を少しずつ手繰り寄せるために加筆し続けているというわけです)

いわゆるコピーライティングやPRのための文言のような上澄みではなく、"言葉がまず先にあり"リアリティを先導していく、イノベーションのコアになる言葉を追求することに主眼をおいた今著。




<言葉をつくる5つの技法>として
①呼び名を変える
②ひっくり返す
③喩える
④ずらす
⑤反対を組み合わせる

テクニックやメソドロジーにももちろん言及がありますが、そのへんはむしろ『ひらめきスイッチ大全』のような網羅的な本に詳しいです。


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「言葉は未来の骨格。肉づけされて初めて命を吹き込まれるもの」
という記述があり、それはまさしくそうだよなーと。

たとえば紹介されていた元東大総長の小宮山宏さんの考え方。
日本を「課題山積みの国」というネガティブなイメージで捉えるのではなく、「課題先進国」というポジティブなイメージで捉え返すこともそう。
たしかに概念を反転させることで、まさしく「不満をひっくり返すと、希望が生まれる」の法則が導ける。だけどそれもまた内実がともなって初めて賞賛されるべきものであって。

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