Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2014年3月25日火曜日

読書『MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体』田端信太郎著


LINE株式会社で執行役員を務める田端信太郎さん(@tabbata)の『MEDIA MAKERS』を読みました。
先月・今月読んだ『ITビジネスの原理』にしても『5年後、メディアは稼げるか?』にしても今著の影響が色濃く読み取れます。

紙媒体から電子書籍へ、テレビからネットへ。
メディアにパラダイムシフトが起きるとき、旧メディア側=既得権益層の守旧派は一般的な傾向として新しいメディアを一過性であったり、表層的なものとして唾棄します。(顔を背けるというか)
これは敷衍すればあらゆる原理に当てはまることで、例えば商店街で魚屋や八百屋を営む個人商店の店主がいくら「真面目にしっかりとした仕事をこなしていれば必ずお客は来てくれる」と主張してたとしても、大型量販店には太刀打ち出来ない。


このへんのアーキテクチャ論をCDを例にすごく分かりやすく説明なされていました。
アナログ盤からCDへの変化に象徴される、ユーザー主権的なノンリニア化(つまり、前後の文脈に関係なく、コンテンツの受け手がコンテンツ内を自由かつ瞬時にスキップして移動すること)は、今のあらゆるメディア消費の変化の底流にあるものです。現状のネットビジネスにおいても検索エンジン、スマートフォン、ソーシャルメディアという3点セットの浸透と普及は、全てのメディアを断片的なものに刻み込み、コンテンツは、その作り手側が想定した文脈などは無視して、好き勝手に、ユーザーから「つまみ食い」されるものへと変化していくことを要求してきます。
僕は観たことないのですが、『山猫』という映画の中でこんなセリフがあるそうです。
変わらずに生きていくためには、変わらなければならない。 
MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体
田端信太郎

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