Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2013年3月25日月曜日

読書『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』森博嗣著


ゼミの後輩に勧められたので、新書だったこともあり1〜2時間くらいでサラッと読了。
正直、これまで森博嗣さんの小説は読んだことがないのですが、かなり多産(prolific)な作家さんだそうで、『すべてがFになる』等が代表作のよう。

僕も森さんと同じように、なるたけ『〜の思考法』や『〜を実現するための5つの方法』などといった本は極力読まないし、読むとしても色眼鏡をかけて反面教師的に目を通すかになってしまいます。
たとえば『逆転の思考法』という本があったとして、本になって、それを読んでいる時点でもうそれは「逆転」ではないですから。

この本を通じて推奨されているのは、ものごとをメタ的に捉え、抽象化すること。
日頃から、抽象的にものを見る目を持っていること、そうすることで、自分の頭の中に独自の「型」や「様式」を蓄積すること、そして、それらをいつも眺め、連想し、近いもの、似ているものにリンクを張ること、これらが、素晴らしいアイデアを思いつく可能性を高める。
新しいアイディアは無から予定調和的に真空から発生するものではなく、既存の諸要素の組み合わせにすぎないことを知っているのならば、上記のようなアティチュードはそれを大いに助ける考え方だと思いました。「結合知」を養うことですね。

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