もうかれこれ、1年くらいテレビ局でアルバイトさせてもらっています。
動画の簡単な編集、というよりはエンコード作業ですね。
加えて、不定期単発でAD業務のようなことや、番組制作の翻訳なんかも。
まあ、それはさておき
このTBS系ドラマ『クロコーチ』。
はじめから観ていたわけではなく、途中から観始めました。
というのも、テレビ業界の人に強く勧められたからです。
警察物のドラマは幾多もあれど、警察の闇に真正面から切り込んだドラマはかなり稀有といえます。
言うまでもなく、テレビ局と警察は密接な関係にあります。
報道においては、刑事事件の主な情報ソースは警察に依るところが大きいのです。
その意味で、テレビに限らず、マスコミ全般に言える話です。
これを敷衍すると、警察にかぎらず、検察など情報のソースはすぐさまタブーに反転していきます。
情報提供サイドに不利になるような伝え方をすれば、たちまち情報を遮断され、孤立無援に追い込まれる。
つねにテレビ局や新聞社は、こういった無言の圧力下に置かれているといえます。
このような背景を理解していれば、いかに『クロコーチ』が踏み込んだ内容のものであったかを推し量ることができます。
こういったマスコミに巣食うタブーを正面からつまびらかに扱った本として、『噂の真相』元副編集長の川端幹人氏が書いた新書『タブーの正体』があります。
タブーの正体!: マスコミが「あのこと」に触れない理由 川端 幹人 筑摩書房 売り上げランキング : 32241 Amazonで詳しく見る |
実体験を織り交ぜながら、次から次へと暴露されるマスコミのタブーの構造。
一読してから、テレビをみると、まったく違った見方になります。(なんとなく、『グラゼニ』を読んでからプロ野球を観る感覚に近いです。景色が違ってみえるという意味で)
今著では、タブーの源泉を3つの軸に集約させて論じられていきます。それはすなわち、
①暴力の恐怖―皇室、宗教タブー構造と同和タブーへの過剰反応
②権力の恐怖―今も存在する政治家、官僚タブー
③経済の恐怖―特定企業や芸能人がタブーとなるメカニズム
3億円事件の犯人とされる有名なモンタージュ写真。劇中では、偽物であることが強調される。
『クロコーチ』では、警察官がバシバシ殺人を犯していきます。
ドラマの主軸はある1つの仮説からなります。
「3億円事件の真犯人は警察内部にいる」そして警察はその事実を隠蔽し、当該事件をきっかけに"桜吹雪会"と呼ばれる機密組織がつくられ、盗まれた3億円を原資に警察官の福利厚生向上、殉職警官の保証金の計上、そこから話は膨らみ、その金を運用し、増大させ、マネーロンダリングに転用したり、クーデターを画策したり...(原作の漫画のストーリーを越えてドラマは描かれていきます)
毎放送エンディングで表示される「このドラマは一つの仮説である」という端書にプラスした形で、"桜吹雪会"設立の本来の目的は殉職警官家族の慰労金、警官の社会保障向上というシナリオ設定が付け加えられたものなのか...。
原作の漫画を越えてからのシナリオから目が離せない。
— 長谷川リョー (@_ryh) 2013, 12月 2
そんなとこまで...と幾度と思いました。(いかせん『タブーの正体』を読んだ後でしたので)
じっさい聞いたところによると、TBSの方にもかなり外部圧力はかかっていたようです。
8〜9回放送あたりくらいだっと思うのですが、猪瀬知事の借用書問題に関連して、話題になっていた徳洲会。
このtogetterのまとめ「徳洲会はなんであんなにお金持ちなのか? そしてなぜ、医師会に嫌われるのか?」は背筋が少し寒くなりましたが、桜吹雪会を同時に想起してしまいました。
とまあ、こういうテレビ業界vsタブーという構造的な見方をしても面白いし、純粋に『逃亡者』(これもTBSドラマ)のようにハラハラドキドキのドラマとしても楽しめます。
剛力彩芽は、まあ措くとして、僕は個人的に役者・長瀬智也が好きなので。
わりと僕世代はガッツリI.W.G.P世代なので、長瀬くん好きな人も多いと思います。
そんなわけで、今クールはドラマが粒ぞろいな気がしてます。
【前回のドラマの話題】⇒「『モテキ』映画、ドラマ、マンガ全てをみて」
8〜9回放送あたりくらいだっと思うのですが、猪瀬知事の借用書問題に関連して、話題になっていた徳洲会。
このtogetterのまとめ「徳洲会はなんであんなにお金持ちなのか? そしてなぜ、医師会に嫌われるのか?」は背筋が少し寒くなりましたが、桜吹雪会を同時に想起してしまいました。
長瀬くんは神奈川県警捜査二課の黒河内警部補を演じてます。劇中、何度も言う決めゼリフ『せいか〜い』が最高ですね。
剛力彩芽は、まあ措くとして、僕は個人的に役者・長瀬智也が好きなので。
わりと僕世代はガッツリI.W.G.P世代なので、長瀬くん好きな人も多いと思います。
そんなわけで、今クールはドラマが粒ぞろいな気がしてます。
【前回のドラマの話題】⇒「『モテキ』映画、ドラマ、マンガ全てをみて」
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