Facebookで@Yukinao_がシェアしていたものですが、秀逸すぎたのでここでも。
ひっさびさに声をあげて、笑けてしまいました。
頭に大きな声でこだましてる、ぼくらが言ったこと
この胸の中で
君に手を伸ばす
ベッドはまだあたたかいくて
寂れた部屋と空っぽのタンスがぼくの時間を奪い去っていく
きみはぼくの心を置き去りにした
きみの鼓動、きみの呼吸
きみの声、ぼくの汗
君の嘘
ぼくの口、きみの感触
ぼくの夢、きみの瞳
ぼくらが失ったもの、ぼくらの愛、ぼくらの命
前に思ったことを思い返してみると
きみが好きだった笑顔、それはここにもっと多くある
いつだってきみが過去を振り返り、思い出を感じる時
それはきみの中で膨らんで、ぼくを飲み込んでいく
ぼくらの魂に突きつける
過去を振り返り、昔を感じようとするたびに
それはきみの中で膨らんで、ぼくを飲み込んでいく
きみの魂をぼくに連れてくるように
たぶん、これを投げ出すことは間違ってない
お願い、心を决めて
一日中、歌をうたって
一晩中、泣いて
ぼくは一日中、車を走らせる
眠れないんだ
きみはここにいない
一日中、歌って
夜通し、泣いて
どこへも行かないで
今夜はここにいて
でもきみの鍵がささることはない、今夜は
鍵にささることは、今晩は
いつだってきみが過去を振り返り、思い出を感じる時
それはきみの中で膨らんで、ぼくを飲み込んでいく
ぼくらの魂に突きつける
過去を振り返り、昔を感じようとするたびに
それはきみの中で膨らんで、ぼくを飲み込んでいく
きみの魂をぼくに連れてくるように
きみの魂をぼくに連れてくるように
きみの魂をぼくに突きつけるように
チクタク、ちくたく、チク、たく...。
僕は「時」の中を生きている。
そんなことに思い巡らしながら、ティルはラッセル川のほとりの大きく角張った石に腰かけ、淀みない流れをただうつろうつろ眺めていた。
当時のジョージア州は黒人奴隷への虐待が日常的に行われていたし、家畜同然の扱いが普通だった。
けれど、ティルの主人は違った。主人は優しかった。ティルをどんなときでも気遣ったし、毎日あたたかい食事を与えてくれた。家族のように見守ってくれたんだ。
ティルはすすんで重労働を買って出たし、人一倍よく働いた。喜ぶ主人をみるのが大好きだったし、主人もティルを大切にしてくれた。 状況はゆっくりとでも確かに変わっていった。
病が主人を覆いはじめ、身体が衰弱をはじめていった。
「マスター、右腕に付けているものにはどんな意味があるのですか。イエス様へのお祈りのためのモノなのですか」
読み書きもままならず、計算も知らないティルに主人はただ微笑むばかりで、「ティル、じき分かるさ」と力弱に答えるばかりだった。
ティルは気づいていた。「死」が近いことも。主人が右腕のモノに目を向ける頻度が多くなっていることも。その度、哀しい顔をすることも。
あたかもそれは淀みなく不可逆にラッセル川を下る川流のように主人を蝕んでいった。
静かでおだやかな朝だった。ティルは主人のすぐ側で寄り添い、彼が発する言葉の一つ一つに耳を傾けていた。 主人は口をわずかに上下できるのがやっとだったが、弱った声でティルに語りかけた。
「ティル、君は生きている。これがどうゆうことか分かるかい?「死」があるから 「生」があるんだ。これは分かるね?川は流れるよね。僕らは「時間」という川を泳いでいるんだ。時を生きるとは、命を生きること。時間は限られている、だから僕らは必死に泳ぐんだ。そこにも終わりがある。でもね、それは終わりじゃない。大きな海に出ていくことなんだ」
主人は最後の力を振り絞り、右腕につけていた時計を外しながら言った。
「さあ扉を開けて、これを持って。いままで本当にありがとう」
時計を右腕につけたティルは二度目の生を授かった。
ティルは思う。主人が与えてくれた命を抱えて生きていく。一秒を絞り尽くすように、 その一滴一滴をこぼさないように。一瞬の中に「命」をねじ込んでいくように。
ティルは知っている。眼前のラッセル川が大西洋へと続いていることを。
「世界がもし、大きな機械なら。機械に無駄な部品がひとつとしてないように、僕も何かしら目的を持ってここにいるんだ」映画の内容うんぬんよりも、主役ヒューゴ・カブレを演じていたエイサ・バターフィールド君の瞳が透き通るようにどこまでも蒼々と澄み切っていたことが印象的だった。