Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer
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2015年8月8日土曜日

読書『馬主の一分』マイケル・タバート著


馬主に関する書が少ない中、貴重な馬主本人が記した本。
当然、騎手や調教師とのリアルなやりとりや、人間関係で泥臭く動いている競馬界の実情もわかる。近年では少なくなってきたとはいえ、いわゆる庭先取引のことなど、新規で馬主になる人の苦労がもろもろ記されていたので刺激的でした。
なにより驚くべきは筆者のタバートさんがサラリーマンだということ。
ちょっと調べたらデロイトトーマツでパートナーということで、合点がいきましたが。
個人的に上記のような内容が書かれた箇所はもちろん楽しめたのに加え、馬主の馬券術という章も興味深かった。
例えばWIN5は2〜3レースを1頭に固定し、残りレースを全頭流し。
これはある程度のまとまった資本があることが前提ですが、三連単 にも当てはまることで、単勝一点で勝負するよりも、一着固定で全頭流しのほうが妙味は多いのではないかというのがタバート氏の持論です。
統計的にみたら単勝の方が期待値は高いのでしょうが、レース毎に見極めれれば、そこの溝は埋まっていくのではないでしょうか。
また、今著でも触れられていた「UPRO事件」ですが、以下の記事が参考になります。(『UPRO』はなぜ160億円も勝てたのか?
この記事の結論としては、「倍率に応じて掛け金を変え、全ての組み合わせの馬券を購入」ということらしいです。
部分的には同意です。
ようはお財布事情を勘案して、馬券戦術は変えないといけないということですね。
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2015年8月3日月曜日

読書『競走馬私論―プロの仕事とやる気について』藤沢和雄著


藤沢和雄調教師が著された本を読みました。
新しい本ではないので、藤沢先生がシンボリクリスエスやゼンノロブロイを送り出すより前の話が中心ですね。
その分、教師になろうとしていた大学時代から、イギリスへの4年間の調教修行、そして幾度も調教師試験を受験して、やっと開業するまでなど下積み時代の話が余すところなく書かれていて非常に興味深い。
馬主と調教師の関係性の機微が描かれていたのも非常に面白く読めました。
あとはやはりタイキブリザードやタイキシャトルの海外挑戦記が読んでいてゾクゾクしました。


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2013年12月22日日曜日

2013 有馬記念「これが競馬だ」


馬券はとれませんでしたが、未だ興奮冷めやりません。
あまりにも強すぎて、ゴールドシップを完全に子供扱い。
実況の最後の「これが競馬だ!」が的を射すぎています...。

とりわけ有馬記念は1番人気のラストランが、こういう形になることが多いですね。
シンボリクリスエスもまったく同型だったと記憶しています。

2013年10月7日月曜日

2013凱旋門賞 今年も願いは通じず


なんだか毎年、凱旋門賞についてブログを書いている気がします。
ヒルノダムール、ナカヤマフェスタが参戦した2011年
そして一時は最後の直線で先頭に立ちながらも、失速し2着に終わった昨年
今年は前哨戦のフォア賞を完勝し、状態も好調をキープ、一番人気に支持されていました。そして、オルフェーヴルのみならず、ダービー馬キズナも武豊を鞍上に参戦。
父ディープインパクトが果たせなかった夢を背負って出走。
過去に類をみないほど、日本馬が勝利に近いとされたレースでした。(参考:「凱旋門賞を前にして」)

自宅で観戦する予定だったのですが、仕事が終わらずにそのまま出先で観戦することに。

結果は、仏オークス馬のトレヴに完敗。

負けると、言い訳ばかりが多く浮かびます。
まずこの凱旋門賞というレースは"斤量"が物を言います。
というのも、過去の勝ち馬をみても3歳馬がとても多い。
このトレブに関しては、オルフェーヴルと斤量に5も差がある。(4歳以上の牡馬は59.5を背負います。日本だとなかなかない斤量です)
そしてなんといっても、日本からフランスまでの長距離飛行機輸送があるのとないのとでは、疲労面で差がないわけがありません。

まあ、それでも池江さんはインタビューで「やりきった」と言っていたので。
どうやらオルフェーヴルは有馬記念を期に、種牡馬入りする見込み。

【参考記事】
(レース前)
追い続けた世界最高峰のタイトル 「凱旋門賞」を日本馬が勝つ意味 - THE PAGE
(レース後、各所談話など)
凱旋門賞 オルフェーヴル2着 キズナ4着 - NHK NEWS WEB

2013年9月16日月曜日

凱旋門賞を前にして


去年の雪辱から1年、またこの季節がやって来ました。
去年のリベンジに燃える池江厩舎のオルフェーヴルに加え、今年はダービー馬のキズナも参戦と、過去に例をみないほど日本馬の凱旋門賞制覇が手元にあるように感じられます。

2012昨年のレース、一時先頭に立つも最後失速

さて昨日、一昨日と凱旋門賞の前哨戦となるニエル賞、フォア賞があり、それぞれにキズナ、オルフェーヴルが参戦しました。
結果は二頭とも勝利。
キズナは後方一気でハナ差勝ち。オルフェーヴルは危なげなく、調教の延長のような余力を残して大賞。このまま無事に凱旋門賞まで運んでもらいたいものです。

2013年ニエル賞、キズナ、英ダービー馬との叩き合いを制す


2013年フォア賞、馬なりで大勝。池添騎手に騎乗してほしかった...。

日本馬の挑戦の源流にあるのはエルコンドルパサーとモンジューの叩き合いでしょう。

1999年凱旋門賞、モンジューに屈する

2013年8月2日金曜日

Horse Riding / the HIATUS <和訳>


まだ若かった頃、よく馬に跨った
話しとけばよかったかな
君は必ず気に入ってくれたと思うんだ

ブロックの周りをよくうろついてたんだ 千回かそれ以上に
君に会えるのが楽しみだった
新しい奴ら、ずっと一緒の奴らと

電話が鳴って、銃を手に取る
永遠は終焉を迎えた
血に塗れた服に身を包む僕らに君は気づかないだろう
この混乱の先に何を望むだろう
たぶん君の暖かくも毒づく胸の中で泣きじゃくるのかな
キャプテンは言った「3日目の朝までには奴らを制圧する」ってね

君は僕らの中の空よりも輝き続ける
褪せた写真なんかよりも
君の唇に触れるためなら何だってするよ
祈るよ、彷徨えるすべての者たちへ

お父さんとお母さんが叫んでいた時、僕は風に出くわした
誇りに満ちて、とっても勇敢で、だけど独りだった

僕には馬がいたんだ
ターコイズブルーの瞳の
静寂の歌をうたってた
革命にはサウンドトラックが必要なんだ

君は僕らの中の空よりも輝き続ける
褪せた写真なんかよりも
君の唇に触れるためなら何だってするよ
祈るよ、今夜歩き続けるすべての者へ
元詩


【他the HIATUS関連の和訳】
※ハイエイタスの和訳BOT:@_the_HIATUS

2013年7月8日月曜日

ビッグデータ解析と競馬


約2ヶ月前に大阪地裁で興味深い裁判がありました。
一介のサラリーマンが07~09年の間に競馬で28億7千万円分投資し、30億1千万回収していた。
裁判の中身としては、大きく言って"脱税"なのですが、ハズレ馬券も経費として計上することが認められたことで、支払額は大幅に減額。
メディアでもこの「ハズレ馬券が経費として計上されうるのか?」に焦点が置かれていましたが、僕としてはなぜ一個人、それもサラリーマンがゆうに億を超えるお金を転がしながら、競馬に投資できたのかについて興味が湧きました。
(なぜにハズレ馬券が経費になりうるのかについてはこのまとめが有益かと。「競馬で30億円配当に巨額の追徴課税の件を解説してみた」)

日経新聞の記事によると、元手100万円から賭博をスタートさせたと。
そこからなぜ、20~30億もの大金に膨れ上がっていったのか。
市販のソフトを独自に改良し、中央競馬(JRA)の週末開催レースのほぼすべてに賭けていた。

ギャンブルの種類別の控除率の比較
(グラフ転載元

宝くじの控除率の高さは「ジャンボ宝くじ1等当選確率=交通事故で450回死ぬ確率」などと言われるようにべらぼうに高いわけですが、競馬もバカラなどのカジノ・ギャンブルに比べると相当高い。
ただ、たとえばパチンコやパチスロの場合、たしかに競馬より控除率は低いものの、時間対効果は良くない。常に体は台に縛り付けられるわけで、時間を価値としてみるなら、相当な時間を喰われると。その分、競馬は競馬場に行かない限りは馬券を買い、あとはレースを観る。(最近はIPATなどでネットやスマートフォンからも買えるのでどんどん利便性が増している)あとはパチンコ、スロットでは万枚が出て十万円単位の勝ちはあっても、競馬の三連単やWIN5のような爆発的なリターンは見込めない。
いずれにせよ、楽しい!ワクワクなど、プライスレスな気持ちうんぬんは抜きにして、現実問題「いくら勝てるんだ?」となると、大部分が負けるわけです。勝ち、負け、勝ち、負け、負けという風に。
自動的にオッズが変動するということは、JRAが損することはほとんどないと。(ただ、JRAの売上は下がり続けているそうです。基本的に賭博は日本の景気そのものと連動しているらしく)

話を大阪地裁の被告男性に戻しましょう。
以上のようなギャンブル一般の話を鑑みても彼の業績は目を見張るものがあるわけです。
もちろん、元手資本から億単位のお金に変位するまでに、僥倖はあったのでしょうが、一度億単位の(普通の市民が持ち得ない単位のお金)の段階まで達すると、投資全般・ギャンブル全般に言えることだと思うんですが、負けにくくなる。
というのも、講じることのできる策、手元の戦略カードが増えるからです。
ポーカーでいえば、持ってるチップが多ければ多いほど、力の論理でブラフの効力が増す。
競馬で言っても、劇団ひとりが「陰日向に咲く」でいうような馬券戦術をきっかり、冷静にやるためにはかなりの元手(pool)がないと厳しい。
大体において、一部の上層が大部分の下層を食いつぶすというのは常で。それは最近読んでブログでも書いたでも同じように、アメリカでも1%の富裕層が残りの99%を搾取するという構造。まあ競馬はゼロサムゲームですし。
だから逆に言えば、使える額の幅が増えれば、相当有利になる。
この男性の場合でいえば、潤沢に増えた資金を自己改良版のソフトに流して、あとは機械が自動的に買いながら回していたのだと思います。回収率は100~105%くらいでしょうが、元手が大きければその分、取り分も大きいので。
このケースですごいのは当の改良版ソフトですよね。


新聞の広告欄でもよく目にするような競馬予想サイトや競馬予想ソフト、(競馬場にいる予想屋も然りですね)は基本的に眉唾ものだと思っているのですが、(だって本当に機能するなら誰にも教えずに自分達だけでやったほうが断然トクですよね。リスクヘッジのためと言うとは思いますが)それを自己改良して、本当に必勝のプログラムを作り出したのだとすれば、これは凄い。
ホリエモンも学生時代に競馬に明け暮れて、小銭を稼いでいたそうですが、たしかに頭の良い人が本気を出してこれだけに打ち込めば可能なのかなーとなんとなく思ってしまいます。

たとえば東大の数学科。
数学科なんて出て、どこに就職するのかと思いきや、金融/保険が多いらしく、金融商品の設計をするらしいです。いわゆる「クオンツ」ですね。
クオンツとは野村證券のサイトによれば、
有価証券投資において高度な数学的テクニック(コンピューター)を使って分析すること、もしくは分析する人のことをいう。Quantitative(数量的)という英語から派生した言葉である。 たとえば日経225に連動するポートフォリオを20銘柄で作成するにはどうしたら良いか、といった課題に対する回答を求めるためには、過去の様々な銘柄の動きを分析し、業種分散なども配慮の上、最もブレの少ない銘柄の組合わせを選ぶ必要がある。 こうしたことを理論的に算出するための金融テクニック全般をクオンツと称している。
複雑に派生しすぎたデリバティブ、あまりに流動性の高くなったグローバル資本の元凶として槍玉にあげられることも多く、「金融爆弾」と揶揄されることもありますが、おそらくそういった金融商品を設計している人は本当に頭の切れる人たちなのでしょう。 

そういった高度な統計知識、数理計算ができてかつ、競馬の構造にも知悉していれば、あとはビッグデータを駆使したアルゴリズムを導き出せれば、ほぼ勝てると。
ただし、上述したようにある程度のまとまったお金は必要になる。
個人ベースでビッグデータを扱えるようなデータ環境が整っていけば、それこそ競馬だけじゃなくて株式・為替も長期データに基づいたデータマイニングができるようになるのか。その辺は確実に断言できるわけじゃないですが、、諸々の規制というか、それを封じる動きも出てくると思うので。

さいきん、活気づいている「統計学」



統計学を修め、ビッグデータの扱い方にも通暁したならば、あとは「何を」分析するのか。武器を手にしたら、どこに向かうのか。武器を手にすること以上に大事なポイントはここなんじゃないかと。
ちなみにマッキンゼーの発表だと、2018年までにアメリカではビッグデータの解析など高度なアナリティクス・スキルを持つ人材が14~19万人不足する見込みとのこと。

2013年6月23日日曜日

13'宝塚記念:汁ポートの大逃げはダビスタの如く



オルフェーヴルは肺出血ということで回避した今回の宝塚記念はゴールドシップ、ジェンティルドンナ、フェノーメノの三強対決の構図。
自分も順当なレース展開を予想し、馬券も手堅く。

シルポートが大逃げを打つと毎回ダビスタのようなレース展開になります。
まさしく名脇役といった感じで。
「これは」と思わせるのですが、直線での失速ぶりも毎回凄まじい。

最後、3頭並んで、唯一鋭い脚を使ったのがゴールドシップ。
ジェンティルドンナは伸びきらず。海外遠征の余波も依然あったのでしょうか。
フェノーメノに関してはやはり、もう少し距離が長いほうが適性に合っているような印象。
ジェンティルが連対できなかったこともあって馬券的にはそれほどでしたが、一応プラスということで。

岩田さんと内田ジョッキーの最大の違いは「謙虚さ」じゃないかと。

2013年5月27日月曜日

競馬というストーリーについて


ひとつのレースにはいくつものストーリーが埋め込まれている。
ホースマンたち、競馬ファン、そのひとりひとりでレースのとらえ方が違う。

キズナが200mを切ったところから一気の末脚で大外からエピファネイアを捕らえ切ったとき、8年前のディープインパクトの"飛ぶ姿"が瞼に重なった。
鞍上はあの時と同じ、武豊。
ディープインパクトの血はたしかに息子「キズナ」へと受け継がれた。
「絆」という馬名もニクい。競馬の醍醐味はなんといっても「血のロマン」。
キズナの母馬キャットクイルは過去にファレノプシスを輩出している良血。
ディープの子どもとしては3代目というキズナ。
サンデーサイレンスなき、種牡馬界はとうぶんディープが牽引していくことでしょう。

「ユタカ君も本当に命がけで乗ってくれた」という佐々木調教師の談話を紹介している、この記事は良記事で、長年の競馬ファンとしては泣ける内容。

ここ数年は不振続きだった武豊もさすがの騎乗。
前人未到のダービー5勝目。
真の千両役者ですね。

自分自身もひさびさに馬券を買っていて、それが的中となるとうれしくて仕方ない。

こうなると凱旋門賞でのオルフェーヴルとの叩き合いが今から楽しみで仕方ない。

2012年11月11日日曜日

読書『レバレッジ・リーディング』本田直之著



本田直之さんの本を読むのは『25歳からのひとりコングロマリットという働き方』以来。

これまで読書法に関する本はけっこうな数読んでると思います。
(それらの中でも、未だに自分の血肉となり輝きを放っているのが、一番古くに発売された『本を読む本』ですね、間違いなく)

なんで、既知のメソドロジーが羅列されてるのを危惧して、最近では意識的にこの手の本は手に取らないようにしていたのですが、タイトルと装幀に惹かれて購入してみました。

これまでの読書指南書も、それぞれ射程というか特色があって、本著がもっぱら読者層に据えているのはビジネスマン。もちろん普遍的なエッセンスも所々に散りばめられてはいるんですが、あくまでもメインターゲットはビジネス書を読む人たち。

まず冒頭から終章まで強調するのは既存の読書に対する姿勢を捨てること、価値観の脱構築を促します。
読書こそ最強の自己投資」との持論の上、徹底的にビジネスライクに投資の目線から「読書」という行為を捉え直してみようというのが本田さんの主張。
ぼくもかなりの部分で同意で、ぼくも高校生くらいの頃から(お金はあまり持っていませんでしたが)本を買うお金だけは糸目をつけずに使ってきました。
いつか絶対自分のリターンになるという確信があったからです。本田さんのように1500円で買った本は長期的視点に立てば、10~100倍の利益、つまり150000万円程になるとまで数字に落としこんで考えてはいませんでしたが。

この本でも何度か触れられているGMOグループ代表取締役の熊谷正寿さんの『一冊の手帳で夢は必ずかなう』はぼくも先月読んだばかりでした。

 レバレッジ・リーディングはあくまでも投資活動なのですから、単に本を多く読みこなすというのではなく自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで十分なのです。完璧主義を捨てること、それが第一歩です。
漠然と本を選び、読み進めるのではなく「目的意識」ーその本に自分は何を求めているのかーという点を明確にした上で、読み進めなくてはならない。これはどんな読書法に関する本でも必ず触れられている点であると共に、最も重要な要素の一つです。
これに関して「カラーバス効果」を挙げられていました。
カラーバスは「色を浴びる」の意。 意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものである。例えば、「今日のラッキーカラーは赤」といわれると、街でその色ばかりに目が行くなども、カラーバス効果である。 (Wikiより)
 本をただ闇雲に読み進め(本の虫のごとく)、それで満足するのではなく、脊髄反射的に状況に応じて得た知識を実践的に使えること。この段階まで持っていけるとそれこそ人生を歩んでいく上で、武器になると思います。これは瀧本さんの『僕は君たちに武器を配りたい』で基底的なテーマとなっていました。

ぼくも本田さんと同様に、一日に一冊くらいのペースで本を読んでいますが、(バイトを約週六でやっているとはいえ)本田さんと多忙の度合いは雲泥の差ということを考えると、本田さんのペースは驚異的です。スキマ時間を徹底的に使い、ナガラ時間をクリエイティブに創造する。人から頭一個分抜け出すためには(24時間は人類平等に配分された資源を考えると)相当、自分から意欲的に習慣を変えていく努力を施していかなくてはなりません。

競馬のどんなにビッグレースでも往々にしてハナ差の決着はあり、水泳でもコンマを巡る激しい争いが繰り広げられています。

奇妙な国日本で、これから社会人になる人達へ」という秀逸な記事の中で、この点に関して深く考えさせられるエピソードがあったので、少し長いですが、全文引用させていただきます。
<奇妙な銀行のお話> 

もし、こんな銀行があったら、あなたはどう利用しますか? それは、奇妙な銀行です。この銀行にお金を預けても、利子も付きませんし、お金を借りる事も出来ません。 しかし、その銀行は、 毎朝あなたの口座へ86,400ドルを振り込んでくれます。口座に振込むと同時に、あなたの財布に全て引き出され、それをあなたは自由に使う事が出来ます。しかし、このお金は「魔法のお金」で、あなたが使い切っても、使いきらなくても、24時間で消えてしまいます。そして、0時になると、また86,400ドル振込まれます。これが毎日続きます。 あなただったらどうしますか。もちろん、毎日86,400ドル全額を引き出しますよね? この奇妙な銀行を、実は、私達一人一人が持っているんです。 それは「時間」という銀行です。 毎朝、あなたに86,400秒が与えられます。 毎晩、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。 それは、翌日に繰り越されません。 それは貸し越しできません。 毎日、あなたの為に新しい口座が開かれます。 そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。 もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失ったことになります。 過去にさかのぼることはできません。 あなたは今日与えられた預金のなかから今を生きないといけません。 だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。 そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。 時計の針は走り続けてます。今日という日に最大限の物を作り出しましょう。 1年の価値を理解するには、落第した学生に聞いてみるといいでしょう。 1ヶ月の価値を理解するには、未熟児を産んだ母親に聞いてみると いいでしょう。 1週間の価値を理解するには、週間新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。 1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。 1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。 1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。 10分の1の価値を理解するためには、オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。 だから、あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。 そして、あなたはその時を誰か特別な人と過ごしているのだから、十分に大切にしましょう。 その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。 そして、時は誰も待ってくれないことを覚えましょう。昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。 明日は、まだわからないのです。 今日は与えられるものです。 だから、英語では今をプレゼント(=present)と言います。
何気なく流れれていく日常の中で、「生の有限性」について考える機会はそう多くはありませんが、改めて考えてみると死ぬまでに「読める本」も「観れる映画」も「出逢うことのできる友人」もほんとにごく僅かで、漠然と那由多のように考えてしまう自分を戒めなくてはと日々思うのです。

2012年10月14日日曜日

2012秋華賞:ジェンティルドンナ牝馬三冠達成


起床と同時に秋華賞を観戦。
今年はジェンティルドンナの牝馬三冠がかかった非常に重要なレース。

解説の岡部幸雄さんも言っていたように、手に汗握るレース展開。
大逃げを打ったチェリーメドゥーサは結局5着。
小牧騎手ならやりかねない戦法でしたが。
結局最後の直線、末脚をみせたのはジェンティルドンナとヴィルシーナ。
最後ハナ差でジェンティルドンナの差しきり。
岩田騎手も喜び爆発させてました。

そういえば、サッカー代表フランス戦勝利おめでとうございました。

2012年10月8日月曜日

2012凱旋門賞、オルフェーヴル惜敗


今しがた決着しました今年の凱旋門賞。
【参考記事】NHK NEWS 凱旋門賞 オルフェーヴル2着
ここ一ヶ月くらいずっとソワソワしていました。
フォア賞を順当に勝ち上がっただけに、期待も大きかった。
去年の凱旋門賞はヒルノダムールとナカヤマフェスタが参戦、今年はオルフェーヴル。
去年と違ったのはオルフェが一番人気に推されていたこと。
フォア賞勝ち上がりからの凱旋門賞2着は1999年のエルコンドルパサーとまったく同じ結果です。


いつもインタビューで夢は凱旋門賞を勝つことだとおっしゃっていたので、残念です。
でもぼくは池江さんを応援し続けます。

最近、馬券はまったく買っていませんが、やっぱり動向は気になります。


今日の毎日王冠、カレンブラックヒルが古馬を一蹴していました。
まだまだ今年の競馬戦線、後半も盛り上がりそうです。

2012年5月20日日曜日

2012 オークス:ジェンティルドンナ



いやー、ジェンティルドンナ強かった。
ディープ産駒でマイル以上のG1を勝った意義はかなりありますね。
これからにかなり影響ありそうです。
川田騎手も好騎乗だった。



大学生ブログ選手権
レース結果

2012年5月6日日曜日

2012 NHKマイルカップ:カレンブラックヒルは本物だった


突然の雷鳴に見舞われた東京競馬場。
困惑の色を見せず、カレンブラックヒルが好スタートからハナを奪い、最後の直線さらに突き放しV。
展開的には恵まれました。先行馬も少なかったですし。
ただ東京マイルで逃げ勝ったという事実は素直に評価に値すると思います。
中山勝ち組でNHKマイルカップ勝ち馬もたぶん初めてのことだと思います。

秋山騎手は以外にも初めてのGIなんですね。

馬券的にはぼくは外しました。


レース結果はコチラ

その他のレースも確認しておきます。

【京都新聞杯】【新潟大賞典】

<予想>





落馬の後藤騎手は大丈夫でしょうか。

うーん、ワイドで拾えないとなると回収率が伸びないです。。



大学生ブログ選手権

2012年4月29日日曜日

2012 天皇賞(春):競馬の難しさ



さて、今しがた終了した天皇賞(春)を回顧。
今レースは「オルフェーヴルの独走か、暴走か」が注目されたわけですが、そのどちらでもなかったレースでした。
レース直後から終始、後方から弾けることなく結果12着。
原因不明なだけに凱旋門賞にも暗雲が立ち込めた感じですね。
伊崎さんが「強すぎた故の負け方だよね」と言っていましたが、うーんどうなんだろうといった感じ。

昨日ぼくがツイッターに載せた予想。


本命オルフェーヴルこそ12着でしたが、対抗以下の結果は
2着、3着、4着と良い所を突けていました。
これが競馬の難しいところです。

なんだか今回の天皇賞(春)は2004年のイングランディーレを思い出します。



当時、中学生だったぼくは祖母の家でこのレースを観ていました。
祖母は横山典が大好きでオッズに関係なく毎回買っていたので、馬連360倍を的中されていました。かなり印象深いレースです。

長距離に関してはやっぱり逃げができる脚質と思い切りの良い騎手の組み合わせは注視ですね。教訓を積み重ねていく日々です。
ギュスターヴクライは取捨選択に苦慮しましたが、やはりこのメンバー・この斤量では辛かったかもしれないですね。ただ5着ですか。
いやはや、オルフェーヴルどうなることやら。

 

大学生ブログ選手権
レース結果

2012年4月15日日曜日

2012 皐月賞:ワールドエース躓く



今しがた終わったばかりの皐月賞を振り返り。

僕が昨日、ツイッターに載せた予想は以下のとおり。

◎ワールドエース
◯ゴールドシップ
▲メイショウカドマツ
△ベールドインパクト
☆フジマサエンペラー

結果
ワールドエース⇒2着
ゴールドシップ⇒1着
メイショウカドマツ⇒8着
ベールドインパクト⇒7着
フジマサエンペラー13着

なんで、予想的には◯-◎で本線的中。

安田美沙子さんもツイッターで本命でゴールドシップ推してましたね。
たしかにいつも予想がやや堅い感はありますが、数多くいる予想するタレントのなかでも彼女の的中率は群を抜いていると思います。

ワールドエースはレース直後に躓いたというのと、外を回りすぎたのが響いた印象。
ただ、ダービーでは巻き返し必至でしょうね。府中のほうが向くと思います。
対照的だったのがゴールドシップ。
内田騎手の好騎乗が光りました。馬場の内々をうまく走っていました。



大学生ブログ選手権

2012年4月8日日曜日

2012 桜花賞:ジェンティルドンナ



ジョワドヴィーヴルは結局、6着ですか。
馬券は勝ってなかったのですが、個人的にはアイムユアーズ推しでした。
うーん、この感じだとまだまだオークス分からないですね。



大学生ブログ選手権
【レース結果】

2012年2月19日日曜日

2012一発目のG1、フェブラリーS



さて、2012年一発目のG1フェブラリーステークスがさきほど東京競馬場でありました。
ぼくも有馬記念ぶりに馬券を買いました。
ひさしく競馬から遠ざかってはいましたが、レース結果だけは確認していましたよ。
参考エントリー:「国民行事としての有馬記念

スマートファルコンの参戦がなかったのがやや残念でしたが、好メンバーが集いました。
芝からもスマイルジャック、グランプリボスなどが参戦。
ヤマニンキングリーは相変わらず注視。

ぼくはトランセンド、エスポワールシチーは切って、ワンダーアキュートから上記の芝からダート組へ流して買いました。
結果、ワンダーアキュート3着で外しましたが、トランセンドは予想通り掲示板外。
参考エントリー:「トランセンドは他馬を寄せ付けず、ジャパンカップダート

テスタマッタが大外一気の末脚、岩田さんも好騎乗でしたね。
それから、シルクフォーチュンはやっぱり東京が合ってる様子。

あ、あと昨日のダイヤモンドSも物凄かったですね。
重賞で単勝が200倍近くってあんまり記憶にないなあ。



大学生ブログ選手権
レース結果

2011年12月25日日曜日

国民行事としての有馬記念

擬態/ Mr.Children


いましがた終わった今年の有馬記念。
今年は去年にもまして好メンバーが集いました。
JCを制した女傑ブエナビスタ、クラシック3冠馬オルフェーヴル、世界を制したヴィクトワールピサ、天皇賞をレコード勝ちしたトーセンジョーダン。

競馬ファンもそうでない人も、有馬記念はたのしみとして買う人もいるんじゃないでしょうか。

ぼくが昨日、ツイッターに載せた予想はこの通り。

◎トーセンジョーダン
◯ヒルノダムール
▲オルフェーヴル
△ルーラーシップ
☆ジャガーメイル

ブエナビスタは明らかに去年と比べて能力が落ちていたのと、JCの消耗を考えて切りました。
そもそも有馬記念で牝馬が勝つイメージがなかったので。あとは枠も最悪でしたしね。
トーセンジョーダンも天皇賞・JCの疲労が気になりましたが、距離もコースも合ってるかなと思い本命にしました。



結果はオルフェーヴルが後ろから差し切り勝ち。
2着はエーシンフラッシュ。考えてみたら今年と去年のダービー馬のワンツー。
エーシンフラッシュは枠が良かったのと、展開に恵まれた印象があります。
それを考えるとあの超ローペースで後団から一気に差し切ったオルフェーヴルは馬身差以上の強さを感じました。
この勢いだと凱旋門賞に出ても引けをとりませんね。
僕の予想と照らしあわせてみると、ルーラーシップが4着、トーセンジョーダンが5着、ヒルノダムールが6着となかなかな感じで。笑
馬券的にはエイシンがノーマークだったので掠ってもいませんが。笑

東日本大震災の「3.11」、金正日・カダフィ・ビンラディンの「69」歳で一応馬券も勝っていたのですが、コチラもさっぱり。笑


過去の有馬記念で僕が一番衝撃を受けたのは言うまでもなく、1990年オグリキャップです。
このレース、オグリにとってはラストランでした。能力の衰え、長期休養明けで不安視される中、馬群を切り裂いて有終の美を飾ったレース。



今年の競馬戦線も今日でひとまず終わりです。
収支的にはプラスだったと思います。安田記念のリアルインパクト的中がやはり大きかったですね。
参照エントリー:「2011競馬戦線・前半を総括

有馬記念レース直後に雪が降りだす中山競馬場、サンタさんからホワイトクリスマスの贈り物。
ブエナビスタお疲れ様でした、子どもたちに期待しています。
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