Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2011年7月26日火曜日

ぼくはエルマーと過ごした時間を忘れない

この前、夢を見ました。
うっそうと茂るジャングルの中を、心臓の鼓動を早めながら奥へ奥へと進んでいく。
手には汗を握り、いくつもの荷物を抱えて。
未踏の地に足を踏み入れ、緊張感は漂っているんだけど、どこか懐かしいような心持ちで、ストーリーが進んでいくようでした。


目覚めて、ハッとしました。
そうだ「エルマー」だ。と

小学校の時、よく読んでいた『エルマーの冒険』の風景がありありと僕の頭に立ち込め、僕はその世界の中で主人公の少年として歩んでいたのです。
もう決まったストーリープロットをなぞるようにして、次から次へと切迫した状況と共に、いろんな動物たちが登場します。

『エルマーのぼうけん』(原題:My Father's Dragon)は、1951年にアメリカのルース・スタイルス・ガネットによって出版された児童文学作品である。1963年初版発行。(Wikipediaより)

【概要】主人公の少年、エルマーは捕まったこどものりゅうを助け出すためにどうぶつ島に乗り込むが、そこにはさまざまな困難が待ち構えている。数々の困難を知恵と勇気を振り絞って切り抜けていくエルマーの姿を描いた作品。

ぼくは先生が少しずつ読んでくれたエルマーのストーリーの先が知りたくて、待ちきれなくて、はじめて自分から図書館に立ち入ったのです。
その日のうちには読みきってしまいました。



読み終わったあとも、どこか胸がドキドキしていて、自分が壮大な冒険を遂行した主人公であるような心持ちでした。
それから何年も経った今、やっぱり心のどこかで僕はエルマーを覚えていて、このようにフトした感じで夢に出てくる。
幼い頃に心を燃やした記憶はいつになっても色褪せないのでしょうか。

当然、すぐに続編である『エルマーとりゅう』、『エルマーと16ぴきのりゅう』も読みました。
そのたび、僕自身が強くなっていった気がしたのです。





いま一度、三作品を読んでみようかと思います。
ストーリーだけでなく、保育園・小学校時代の思い出が付随して思い出されるかもしれません。



考えてみたら、ほかにも懐かしい作品をいくつでも挙げることができます。

『ズッコケ三人組』シリーズ



『かいけつゾロリ』シリーズ



大好きだったなあ。シリーズは全部読んだじゃないかと思うくらい。

『スイミー』



スイミーは小さな魚。
ただ、兄弟がみんな赤い魚だったのにスイミーだけは真っ黒な小魚だった。
泳ぎも得意であり速かった。
大きな海で暮らしていたスイミーと兄弟たちだったが大きなマグロに兄弟を食べられてしまい、泳ぎが得意だったスイミーだけがなんとか助かる。
兄弟を失ったスイミーはさまざまな海の生き物たちに出会いながら放浪するうちに、岩の陰に隠れてマグロに怯えながら暮らす兄弟そっくりの赤い魚たちを見つける。
スイミーは一緒に泳ごうと誘うのだが、マグロが怖いからと小魚たちは出てこない。
そこでスイミーはマグロに食べられることなく自由に海を泳げるように、みんなで集まって大きな魚のふりをして泳ぐことを提案する。そしてスイミーは自分だけが黒い魚なので、自分が目になることを決意するのだった。
かくして小魚たちはマグロを追い払い、岩陰に隠れることなく海をすいすい泳げるようになったのであった。

『はだしのゲン』、『火の鳥』、『ブラックジャック』はどこの学校にもあったと思います。







こうして思い起こすと、いくらでも出てきますね。
どれだけの影響をうけたか計り知れない。
そしてちゃんと厳選されてる。小さな子供の心を掴む本。


さっそく『エルマーのぼうけん』を読み返そうと思います。

ランキングの方、現在95位です。


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