Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2013年8月28日水曜日

『進撃の巨人』に込められたカリカチュアについて


生活が落ち着き、一段落をついているところです。
そんなわけで、いろいろ追えていなかったマンガの新刊を一気に消化していってるわけですが、『進撃の巨人』を読んでいて思うところを、ほんの少しだけ。
大風呂敷を広げていく感じは指摘されているように、どことなく『GANTZ』っぽくもないですが、本質的にまったく異なるマンガだと思います。(オリラジの中田さん、一悶着ありましたよね)

壁の中の生活に安住する人々にたいして、どこか解せずに外の世界への憧憬を胸に抱き続けながら、軍隊に入ったエレン。
どことなく言動から、日本における就活に対するメッセージともとれるし、街の外延に築かれた壁(=防波堤)、巨人(=自然災害、原発)ともとれるし、ストーリー自体は単純なものの、込められたメッセージは解釈者によっては幾通りにもなるようにできてる。
ただ、初版が2010年ということを考えると、「原発のことではない」と、切り捨てるのもまた、どうかとも思います。
そもそもずっと指摘され続けてきたことですからね。小松左京さんの『日本沈没』などにインスパイアされている人はかならずいると思いますし。

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